元四季の方が出るっていうから……!
そのノリだけで行ったのでだいたいの曲は知らなかったし出演者はどなたも知らないで行きました。
ざっくりした感想と走り書きです。ついったーがなくなるっていうからさ……。
瀧澤行則さん
1789の岡さんみたいなどん!とした声が出てきてねずみはおったまげてしまいました。よく聞くとちょっと上のほうにある*1けどあの張りと艶のある大砲みたいな響き方。元四季みんなこれができるものなの!?いやそんなことはないよね!?!?そんなことがあるなら劇団四季はもう一部門つくって養成所として花開きまくってもらうしかないですからね。
えーこの方にでっかいミュージカル出てほしいー!ロミジュリの市長とかパレードの裁判長みたいなどんと重しを置く役どころで!でもそういう役は持ちナンバーがない!なんでだよ!そういう役にこそもっとナンバー書いてよそういう役に入るのだいたいうまい人なんだから!
それはともかく、いまの主戦場ミュージカルじゃないご様子ですけど、持ちナンバー1曲ありますぐらいの役どころでならミュージカル入ってくれたり……しないかなあ……。
言葉の、特に日本語の声の拾いやすさはこの方が随一で、これは元四季みんなできるもの(できるまでマスターさせられるもの)なんだろうなと思います。なんかそういう発声法があるみたいなのを四季のオタクから聞きました。声の余韻のまっすぐ伸びてからほろっとする感じが市村さんの歌唱を思い起こさせる音の動きで、これは元四季みんな教えられるテクニックなのかこの人の声質なのかどっちで……?
ごめんなさいね他のひとの名前だしてばかりで。専門用語と界隈のスラングを知らないから感じたものを”あれです”するには比較の獣をするしかなくて。
「思い出のシチリア」と「葡萄の季節」が大変”良”で、はじめて見聞きしたものを親と思い込む性質のあるサブカルオタク*2はこの後どうしていけばいいんでしょうね。この曲歌って収録したCD出してたりしませんか。ないっぽいです(ざっくり調べてきた)
なんだろう、なんていうかこう……この人の歌唱わかりやすいんですよね……。言葉がすっと入ってくるのもそうなんですけど、曲のもつ風情というかが……。
柴田泰孝さん
コンテパルティロとカルーゾが大変よくて”良”……となってしまいました。いや第一部もいっぱいよかったんですけどすみません相貌認識よわくて休憩時間にプログラム見るまでおふたりの区別がついていなくて。
お兄さんパンフに今後の予定表みたいなの入ってなかったんですけど今後のご予定とかないんですか。第九歌ったりとかしないんですか。ないっぽいですね(サイト見てきた)
そういう方向の活動ジャンルじゃなさそうなんだけどおかいつ唱歌クリスマスソングあたりのオムニバス出してほしいなと思いました、なぜってそれらはクラシック曲のアレンジが多いから。
声に鏡面にした木軸みたいなつやがあってたん、と響くのでバリトンなのかなと思ってたら声種テノールらしくてきゃっきゃしました。テノールでこういう男声に特有の棘が目だたない声のひと少ないんだよね。
有馬総一朗さん
あ、ミュージカルの人じゃないんだな!と一発でわかる感じの歌い方をする人。声がどうこうではなくて、曲調や展開がどうであってもかならず笑顔の形で歌っているので、ああシンガーかCD系なんだろうな(役者ではないんだろうな)と見当をつけるというか。
ミュージカルコンサートではないので普通に楽しかったです。表情から情動ひろおうとすると混乱するんですけど(私は目の色と化粧を見て登場人物の情動を読んでいる)、目を閉じると細やかな色の変化まで入ってきて、歌声だけでこれだけ伝えてくるのすげえな……?と思いました。
矢向亜弓さん
聴かせる、聴かせる……なのかな。この人が歌うととかく目を惹きつけるんですよね。空気がぎゅっと彼女に集中するんですよ。密度が高くなるというか陽炎がにじむというか。声を出さず佇んでるときはその空気が出ないので、その場をつかんで魅せる歌い方にものすごく馴染んでいるんだろうなと思いました。なんていうのかなー、ピアノとステージがあるバーみたいな場の空気になるんですよね。
五十嵐志保美さん
芯があるけどやわらかいソプラノだー!やったー!別の方だったらどうしようと戦々恐々しているんですけどこの方で合ってますよね?
鳥海涼子さん
白鍵と左手で操作するボタン?が蝶貝でできてていっぱいテンション上がっちゃった。
見られる、そして魅せることに慣れているんだなの印象。オケさんやバンドさんでいつどの瞬間を切り取られてもいいようにしながらの、見られている意識が指先やまつ毛の先にまで通っている奏者さん、わたしが普段行くジャンルだとあまりいらっしゃらないのでわくわくしました。