つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

スリルミー配信感想ログ松岡私×山崎彼ペア

プロローグ

このペアのピアノ圧が強いんだなと思ったなあ そういえば
一転して弱くなるのすごいね?

この場面を見るたびに松岡さん成河さんの『私』大好きなんだなあと思う。人物像や雰囲気は印象違うけど、ところどころの抑揚がそっくりよね、「動機」とか歌い出しとか「あの日」とか
おお 硬質な53歳『私』だ
松岡私の「あの日」は高校の頃のかなーって感じね、きらきらした眩しいものを見つめる目だ。尾上私はあの日のやさしい炎だったでしょ
カメラの位置をしっかりわかっているヒューマンだ 目の奥が真っ黒な洞穴なのこわいが

「僕はわかってる」
わー真面目そう 眼鏡をつけてなお紙と目が近い

この2人、互いが互いに被せるから間ができると目立つんだね 同じ速度で思考できるからこのテンポで会話が続く
「わかるだろ」にまっすぐ目をみて頷くの!?
山崎彼、「火、持ってるか」に返事がないことにちょっと怪訝な顔した
「聞いたよ君の『弟』から」の前に顔を覗き込むようにするからちゃんとわかって言ってるんだよな
松岡私さすが情報量が多い
『彼』の前でこんなにころころ表情変えてたのに1人になったときの独白ではじめて見せる表情があるのすごない?報われない片恋慕の顔をするじゃん

「やさしい炎」
‘21を覚えているので山崎彼が年相応でここでもちゃんと愉しそうなことによかったね……を思ってしまう

「なんて意地悪なんだ」が食い気味の、そう来るとわかってるときの返事なのが好きだよ
「さわってください」の前のため息だよ そこから細い声で続けるのでニコニコしてしまう
このペアの、ここぞをフレーズを絶対に外さない歌唱が健在でとても嬉しい それはそれとしてお疲れなんだなという感じで、ホリプロは役者を使い捨てるキャスケにするのやめような 公演期間中も思ったけど

「契約書」
「ありがとう」、だけで感情の質と温度差がお察しされてしまうの松岡さんの表現力がすごいよ
歌い出しのところ、『私』と『彼』の温度差!山崎彼のが子どもなんだよな、楽しいことの先まで考えられない年相応の子ども。
ニーチェの理想っていうより『私』と一緒にでかいことするのが楽しいんだな?山崎彼。
ホリプロちゃんこのペアのカメラアングルは上手だね!?ちゃんと全体概要や流れがわかる切り抜き方してる!?なんでこのペアの配信一番最後に回したの!?今回のスリルミ観たことない人向け枠このペアじゃん。
移り気で楽しそうなことへすぐ手を伸ばす『彼』とそのストッパーやってる『私』の関係なんだな
「指を拭け」をちゃんと顔見ていう『彼』だ!
そっちを見もせず当たり前のように『私』のハンカチ使うのおもしろいよね そういうことしてくれるとなんにも疑ってない

「スリル・ミー」
「今日の収獲」をちゃんと客席に見えるように出していく山崎彼
ここまで一回も聞いたことない声で「今度は僕の番だ」が出てきた……
映ってないけど!映ってないけどよくアイコンタクトを取る今期の山崎彼がここでは「僕の目を見て!」にわざわざ目を逸らすんだよ
「いいか」からのテンションの切り替え速度にこの『私』めちゃくちゃ頭きれるんだな……を思わせてくるのこわだよ
確かこのペア、ネクタイ落とすタイミング合わないんだよね 『私』が手放してから『彼』が離す……で合ってたっけ
押し倒されるのに合わせて目を閉じたままかくん、と首が落ちるの犠牲の羊感があって好きだよ
ここで言い淀んで結局「友情」のワードチョイスしかできない松岡私かわいそうだねと思いました 欲しいものどう見てもそれじゃなさそうなのにね

「計画」
「なに?」に思い出したような優しさがあってにこにこしてしまうな
山崎彼が弟へ向けるこの憎悪、幾分かは『私』にされた行為への感情もありそうなもんだけどね おまえはおれにひどいことをしたと詰るのをできないの哀れだなと思ってしまう
自分の思いついた計画をサポートしてより良くするいつもの『私』に喜び興奮するようなの、いつもの、に戻りたかったのかなと思ってしまい

「戻れない道」
これはずっと言ってるんですけど毛布の端と端をきちんと合わせて畳む山崎彼がすごく好きでですね
ここで間があってのぎこちない微笑みで「おまえの得意な仕事」がタイピングではなく脅迫に聞こえるなと思いました
「永遠の時間」だと思っているのまでが19歳『私』で、「そう」から53歳の声になるじゃん
このペア、『彼』はこれまで通りをしたくて『私』もこの時間を永遠にしたくて、双方向ではあるんだな

「スポーツカー」
ちゃんと爽やかお兄さんだ!笑顔や抑揚がちょっとあどけないのが歳の近い親近感を呼ぶの完璧なお兄さんじゃん
この人好きしそうににこーっとしてから「家はどこなの」だよ
手袋はめながら子どもに優しく笑って見せる、でも目がもう笑ってないんだよな

「超人たち」
あっ 『彼』も怯えてる!? 『彼』もって言うけど目の動きや表情の変化を大写しで抜かれると『私』は言うてそこまででもないんだな?動揺はしてるけど周りの目にびくびくしてるのは『彼』だけだ
2人しがみつくように抱き合って、『彼』はあちこち覗ってるのに『私』は「高貴な理想」をまっすぐ見て視線がぶれないのこわ……

読んでから山崎彼が『私』の顔を見る、『私』はまっすぐ前を向いたまま、ここにないものを見ている 「これで完璧だ」もおんなじ、『彼』は『私』を振り向くけど『私』はそちらを見ていない

「僕の眼鏡/おとなしくしろ」
震えて上擦った声で弟と会話するのに電話口からいなくなると途端に背筋が伸びて表情も落ち着く、うわぁ……。
電話切れたら『私』の背中伸びたよね!?
山崎彼、ここで「あ゛!?」するのの成功率が低めで、(『彼』が)根っこは素直で年相応な男の子みたいで可愛かった
動揺が増していく山崎彼が、『私』を切り捨てることにしたらしいあたりから動揺がおさまってて、防衛機制じゃん……となりました。『私』がそういう風に誘導した結果じゃん
ここの言い交わし、松岡私が明らかに『彼』に向けて言ってるな!?!?こっちのペアか!

「あの夜のこと」
『彼』が弁護士になれば今の『私』に必要な存在になれるんだよなと思いました いやそういう話ではないとは思いますが
たぶん松岡さんが遅らして調整してるんだろうけど、『彼』の言葉を迷いながら繰り返す『私』と、それを聞いてすぐ次を出す『彼』の図ができていて
もうここで『彼』が離れる気なの理解してて、やり切れなさそうにしている松岡私、公園より前にここで済ませてしまっているんだよな気持ちの処理をな

公園でのわかれ、「戻れない道」リプライズ
山崎彼はきょろきょろしてて松岡私は『彼』か前かしか見ていない 『彼』と諍うときのほうがよっぽど目が泳ぐ
山崎彼は世間の目ばかりに気を取られ、松岡私はもう『彼』しか見ていない、「やさしい炎」のときと逆転している

「俺と組んで」
「それでも構わなかった」の副音声に“『彼』を手に入れるためなら”が聞こえるよぅ……
松岡私の声がときどきずんと低くなるの、『私』の地声はもともとこっちだけどいつもは『彼』に見せるために繕ってるのかな
手首だけ抜くな!全景だから張り詰めた静寂のなかその動きだけで拒絶してるのがわかり、観てる人の意識が集まるんでしょうが!なんでわざわざ手間かけて動きのインパクトを殺すんだよ!

「死にたくない」
待って!?気づいてなかったけど53歳『私』が独白してるときって『窓』のライトが点いてたの!?今までずっと!?
『私』と電話を繰り返してたときみたいにどんどん声や動きが荒れていくけど、あのときと違って心を逃避させる案はないんだよな

「九十九年」
憔悴した顔してるのに『私』に話しかけられて取り繕いをする山崎彼、年相応の男の子って感じ
『私』のほうは再会のときと同じような食い気味の間で話し、『彼』はついていけなくて消化する間があるか拒絶で被せるかなのがさ、『私』がつくっていた「対等」なんだなと思い知らさせてくれてよきだよ
ここぞのときの歌唱は絶対外さない松岡私、「九十九年」を歌う声の情感がめちゃくちゃ深い
「(一緒に死ねるなら)それも悪くない」の松岡私、目ががっつり据わってて、こわ
そこで!「認めよう」と言われたときの『私』の顔と動きを映してくれよ!動きがないのも映して!一番の見どころそこでしょ!
『彼』をお揃いの鳥籠に閉じこめて、それが失恋であるのまでちゃんとわかっている松岡私、かわいそうだなよ思いました

エピローグ
毎日たくさんの殺人犯がうまれ、それを守る弁護士もうまれている、松岡私のまっすぐ目を見る語り調で聞くとかつての自分たちと同じ存在と自分たちがなったかもしれない可能性って聞こえてしまうな
山崎彼、「待ってたよ」に応えて笑うんだ!?
待って!?待ってこの2人、というか松岡私、この語りで何かを隠しきってない!?それを隠しきったことをもって「共犯者」って言ってない!?