ミュージカル「ETERNITY」&ぴあシアター感想
いや嘘かも、鹿島建設/東京建物の設計先委託思想には大いに否定の意を示したいかも。
内容
嫌いなところがあるわけではないんですが……むしろ嫌いになるほど思想が見えればまだよかったなというか……。
音楽や演出カラーであえて何かに譬えるなら、ヘドウィグからメッセージ性を引いたみたいな(だいぶわるくちでは?)
未来への希望がない、というのは正確ではなくて、ただあの、未来への道を切り離しキラキラした夢(閉塞)に戻るオチに対して、前に進まなかったんだなを思わない程度に今の韓国の社会は前向きな風が吹いてて希望にあふれているんだなと感じたというか……。
ロッテンや2.5(たびたびあるよね光り物での参加型演出)と同じことしたいならそこの運営がやってたぐらいにはそこ(事前の注意喚起と使い方誘導)をしっかりやってほしいですわよ。
人物感想
小池徹平ブルー・ドット
特にですね、1回目の「ETERNITY」を歌うドットが痛々しいほど美しくてですね……。
雄くささや加齢で増えるはずの肉体の余分を丹念に取り除いた少年-青年のような姿がさ、そのイメージを維持する努力や犠牲を思わせる感じというか。
それともラストETERNITYみたいに、少年カイパーがETERNITYを聞いてこうあってほしいと思った夢(だよね?)なんです?
4枚目CDとETERNITY作曲の間で設けられた、次回ゲストがJJの放送回ではさ、結局歌わせてもらってなく、質問もなかったし司会者からの敬意もなかったわけじゃん?
小野田カイパー
カイパーくんin音楽フェスいきなり参加、ウィッグとジャケットと姿勢の合わせ技だと思うんですけど、びっくりするくらい芋くて二度見しちゃいましたよね。
なんかね、顔がでかく寸胴でおなかまわりに肉が余ってるように見えるんすよ。あのアスレチック体型の人が。衣装と姿勢でこんだけ変わるんだ!?と思いましたよね。
カイパーにチェック(たぶん)のグレースーツを着せた胡散臭プロデューサーが「思った通りだ」「ハンサムな顔を(視聴者に)見せて」と言ってるの、あればっかりはそうねそっちのが格好いいわねと思ってしまいましたもんね。
小池ドットの手脚の先端に近づくにつれて広がるようなデザインとは対照的だったなと思ったり。
美弥マーマー
JJは消費される見せ物としての自分が何を期待されているかをよく解っていて、望まれた通りのものを提供してみせている。希望がない朝が来るを厭う人たちに夜は明けない僕と過ごそうと囁いて寄り添いとゆるしの錯覚を起こさせるの、プロの仕事じゃんね。
ブルードットは己の孤独や過酷な過去を晒して惨めなのは自分だけではないと思わせる共感の寄り添いで、JJは未来への不安にあまい目隠しをしてやる同調の寄り添いで。そんで、まあ、大衆は希望が持てない社会だと鎮痛剤としてはたらくJJの歌のほうが人気が出るのもわかるじゃん?
ぴあシアター感想
音響
今回8列目のセンブロに入ったんですけど、なんかこう……もっと真上に人間の頭が来ると思ってる?みたいな感じだったんですよ。もっと後ろ、じゃなくてもっと真上……。そこに座席はなくない? それとも後列だといい感じに聞こえるんです?
視界
台のバフがなくなったときに真価がわかると思うんですけど、真価がわかるような演出をしてはいけない気がしますね。なんとなくね。
「ぴあ」の名を関してこれなのぴあ(株)はいいんですか逆に。
お茶浪漫2026感想
Twitterのログに加筆する形式です。
1年前から待ち侘びていた新茶イベントに行ってきました! 今年は5/25日(月)まで!新宿駅から徒歩1分、小田急百貨店7階ですよ!みなさま!
見てきたお茶紹介
末吉製茶茶房★
末吉製茶茶房の新茶「さえみどり」!
ochawa26gu.sueyoshiseichakobo.co.jp
「旨み」の味がするって感じのかぶせ茶!旨みと甘みが強くて冷めても苦味をほぼ感じない!
私はこれが再び飲みたくて1年待っていました。
今年は昨年のより苦みが入った(茶葉の)出来だそうです。
末吉製茶茶房さん、今年は会場限定で5種類の緑茶が入って950円のお楽しみ箱を出してました。おれは本命推しの1点買いをしましたが、手軽に飲み比べできて楽しいと思います。
まあ一点買いと言いながら青ほうじ茶が美味しくて買ったんですけど……。苦味しぶ味がなくて香り高く、甘みが華やかで……。
傾向として、私はとかく苦味と渋味がない(合ってもいいが丸いか後に残らない)のが好みなので、ここに書くお茶は出展していた中でもそういう感じが強い品だと思っていいと思います。紅茶は今回あんまり行ってないけども。
宮崎茶房
宮崎茶房の烏龍茶(2025年摘み)!
昨年はなぜか50g1500円で会計されたんですが(値札はその半分だった)、今年はちゃんと定価で買えました。みなみさやかじゃない方。
今年は発酵茶がイベントに間に合わず、新茶は緑茶とほうじ茶のみだそうです。
宮崎茶房は台湾烏龍茶の作り方を参考にしているそうで、緑茶も烏龍茶も葉っぱが大きいままになっています。そのおかげか渋みがほとんどなく(特に烏龍茶)、香気は口の中に残る最高に好みの飲み心地になるんですよね。渋くない烏龍茶とても嬉しい。
中窪製茶園
おとなり中窪製茶園は緑茶と、それを加工した和紅茶を出していました。
「やぶきた」の紅茶が飲みやすかったです。口の中で華やかに香りはするけど渋みがあまりなくて。同じ茶葉の緑茶もあるけど、香りと飲みやすさはこっちに軍牌が上がる(個人の感想です)
和紅茶を集めた(らしい)他の出店にもやぶきたの紅茶はあったんですけど、私はこっちで扱ってるもののほうが飲みやすくて好きでした。
雪星園
反対隣の雪星園は緑茶が渋み薄くて飲みやすい感じ。今年からだったか会場限定だったか、和紅茶のティーバッグとパインミカンなる果物の輪切り(乾)がセットになったフルーツティーが出てます。柑橘が甘い品種だからか飲み干したタイミングで舌に乗るように香って、あれ、柑橘の香りつける紅茶が好きな人はすごく好きだと思う。
HATVALA(ハトヴァラ)
ベトナムのお茶たちHATVALA(ハトヴァラ)!
烏龍、緑茶、ジャスミン茶、色々あります!蓮茶もあった。
お勧め聞いていただいたレッドバッファローウーロンがすごくてぇ……!口に乗せた瞬間の濃くて甘い香り!えぐ味のないメープルシロップみたいなんですよ。びっくらこいた
買っちゃいましたよね……。
烏龍茶は宮崎茶房のを再購入だけすればいいやと思っていたんですけど、この体験ができる機会はそうないなと思ってね……。
開封後は軽く空気抜いてジッパー袋入れて常温保管でいいそうです。ところでベトナムは日本より湿気ってるんですって。豆知識を得ました。
烏龍茶は他にもいくつか(3種くらい?)あったんですが、どれも茶葉の香りがぜんぜん違ってびっくりしました。フラワリーウーロンとか、本当に花のような強い香りがするんですよ。
茶葉の香りで一番好みだったのは限定の緑茶でした。甘くて軽やかで。
味をおうかがいしたら、現地ベトナムの人に人気の、香り高くて苦みも入ったすっきりした緑茶だそうで。暑くて湿気った夏に良さそうだなと思いました。
あと、人気なんでしょうね、ジャスミン入りのお茶が種類豊富だった。ジャスミン烏龍でも物により香りや苦さの程度が変わるんだなあと知りました。
松茶商店
なんと薬膳系もあります!台湾の客家擂茶を扱ってる松茶商店!神戸からいらしたのだとか。擂茶、一言で表すと……二十穀薬膳スムージー(温)みたいな……?
軽やかな紹介トークを聞きながら、加糖(台湾だとこれが普通)、無糖、無糖+米麹、杏仁燕麦と試飲させてもらえます。私は杏仁燕麦が好みでした。
擂茶の名のごとく乾燥穀物が粉に挽かれているのをお湯で練り溶く飲み物なんですけど、アーモンド……じゃない杏仁かな、しれだけ数ミリ角くらいに粗めに挽いてあるんですね。それを歯の先で捕まえて噛むとナッツ独特の歯応えがあって、香りも強くなるのが楽しい。
台湾の擂茶は基本加糖で、無糖は日本だけなんだそう。甘みを調整したり、塩で味つけてスープ(ポタージュのこと?)みたいにもできるから無糖も便利だよとおっしゃってました。催事場では売ってない(初日の会計時プレゼントに供したそう)けど、通販で個包装も買えます
Patta Tea
ハーブティー系だとPatta Teaもよかったです。チャイがスターアニスなのかな、香辛料の"辛"が抑えめで、そのぶんの濃さを華やいでるけど瑞々しいスパイスの風味が参加してるような感じ。後味がさっぱり……とは違うかも、水分多めの蜜っぽい明るさというか……明るくて楽しい味というか……。
ティーバッグは2個入り(ジッパーなし)、10個入り、30個入りがあります。楽しい時間をシェアするコンセプトだから、1個ずつの個包装は作ってないんだとか。ウコン×ショウガのやつは粉だから中に個包装で1袋ずつ入ってるんだそうですよ。
ウコン×ショウガ、思ったより飲みやすかったです。薬局に売ってるティーバッグウコン茶よりよほど穏やか。シナモンティーみたいな、身体を温めるための薬膳でござるという顔したハーブティーがいけるクチならいけると思う。ターメリックのウコンたるところが後味でやあこんにちは!してる気はする。
だからってクドくはないしにおいもそんなキツくないんだけど、なんていうかな、口つけたときには主張がなかったのが最後ににゅっと出てくるからちょっとびっくりするというか。
バーチャル(Web店舗なし?)
バーチャル……かな、白茶とプーアル茶がメインっぽい中国茶のお店。バラの花を丸々フリーズドライにしたお茶があり、飲みやすさも見た目も豪勢ですごかったです。お湯を注ぐと初めは青くなるらしいので、アントシアニン系なのだろうなあと思いました。子供の拳ほどのバラが3つ入って1800円台。あっさりした味と花の香りで(薔薇花だからね)飲みやすく、またカフェインもなくていいなーと思いました。潰さず持って帰る方法を考えたいところ。
プーアル茶、試飲させていただいたものが渋みの全くない、すっきり明瞭な口当たりでほんのり甘みのあるような喉ごしですごく美味しかったです。熟茶っていってたかな。
中国茶は香りが特徴なので、熱湯で葉を開かせるのが大事なのだそう。熱湯で香りを出せば、浸す時間を減らせば苦みや渋みの軽いお茶が淹れられるのだそう。(自分用は)3煎くらいまでは10秒くらいで飲むこともある、とお店の方が言ってました。
中国茶は香り(を出すから熱湯で葉を開く、はじめに熱湯浸せば水を足してもいい)、日本茶は成分(を出すから長く蒸らす、初めから低温でもいい)のだそう。へーと思いました。
プーアル茶は製法上表面にほこり?ごみ?がつきやすいから1煎目を捨てるものなんだけど、茶葉を紙フィルター(お茶用の不織布袋)に入れてお湯をかければ捨てなくてもいいそうです。そっちのが(飲み終わって)茶葉の処理をするのも楽だよと言ってました。
天心明月★
蜜蘭月というお茶がすごかった。名に恥じないというか、蜜の字を冠するだけある……と思いました。
飲んだ瞬間、口内が異世界に旅立ち、中国四千年の歴史!!!!!!のフレーズが脳内を駆け巡りました。桃源郷の滝の水はあんな味がしそう。
なんていうか、芳しい蜜の香という概念を固めて水の香りづけに使ったらこういうお茶になりそう。チャノキの葉を使ってるはずなのに苦みや渋い感触(収斂味?)がぜんぜんないの。茶葉もいいものだし淹れ方もいいんだろうなあと思いました。
めちゃくちゃ、めちゃくちゃ悩んだんだけど私はこれを自宅で淹れて普通に発酵茶の苦みや渋さを感じたらしょんぼりしてしまうだろうなというのが感じられたため見送りをしました。土日明けて試飲させてもらった別のお茶もすごくて、中国四千年の歴史……を再び思いましたよね。
ミュージカル「レッドブック」感想
初日だからね!キャスト感想だけでもざーっといくぞ!
リアタイ悲鳴はこちらをご覧ください。
個人の感想でありあらゆる個人団体思想宗教に賛同あるいは拒絶の意を示すものではありません。あなたが観て感じたものがあなたにとっての正解だよ。
久しぶりに置いておきますね。私が書くのは『私の』感想であり解釈であり私の気持ちの正解は私だけに決定権があるんですよ。自分のオキモチ通りの感想は自分で考えて自分でお書き。あなたが書けば感想が1つ増えて世界がまたひとつ多様になるからね。
キャスト感想
咲妃みゆさんアンナ
お歌がつよいのは知っていたけど('19LNDメグのお歌がちょーよかった)芝居も間の取り方もすごくてつよつよじゃんと思いました。ブリリア特攻アニメボイス*1でもないのに歌唱もセリフも大きさや質感変わらずこんなに綺麗に聞こえることあるんだ!?
1幕の曲だったか語りだったか、序盤にある夢希望を語るような場面で、目にキラキラした光を宿した表情で3階まで満遍なく目線をお届けしている姿に宝塚OGのつよさを感じました。
あとローレライの丘に入会しての帰り、ご機嫌で歌ってる一人二役ソングの男性パートがえらい綺麗で多芸だなあと思いました。娘役OGの方なんですよね?「ふたりで(男役)」「ふたりで(娘役)」がたぶん音程同じくらいなのにしっかりはっきり男女で違ってどっちも綺麗な発音なのつよつよじゃん。
2幕のジョンソン逆ギレ曲B面(ジョンソンの曲なんだけど所々でいちゃらぶしてる会話が挟まる)、ブラウンの案件に助言する2回目会話の後、ブラウンにぴょんとおぶさって上手から下手に移動するところ、口パクで楽し気に悲鳴を上げてる(きゃー!って感じ)ところがバイオリン族のキィーッ!と伸びる高めの音と開始終了が一致していてすごいおもしろかったです。一瞬咲妃さんが声出してるのかと思ったくらい。
アンナについては話すと長くなりそうなんで飛ばすんですが、モダミリ(同演出家が担当したミュージカル)ミリーと違ってアンナの価値観?人権意識?がズレなく現代のそれで、うっかりすると現代日本より先進的で(たぶん韓国の”普通”があのあたりなんじゃないかな)、そう作っても鼻につかずキュートで魅力的な人物になるんだ!というのが一番新鮮だったかもしれない。
物語って主人公の成長あるいは不可逆な変質が伴うものだと思っていたんですが、アンナの場合は彼女そのものは変わっていなくて。変わらないっていうか矯められないっていうか。
機会と理解があったから地位……というか、影響力なのかな、それと作品という成果と存在を認められるという勝利を掴んだ。そういう話だと思っている。
変わったのは彼女じゃなく世界なんだよね。彼女という異物をきっかけに、階級(差別)の国ロンドンが小さく、でも確かに成長した。パートナーがブラウンで”変化”が裁判所で起こるので、この変化は単発では終わらない(「前例」になるから)という希望もあってさ。
ところでアンナ、男女の立場平等だけでなくて、階級や資産でも態度を変えないんですよね。ヴァイオレットにもメイド仲間にもホームレスの娘クロエ*2にも同じように接する、ある種聖人的な強さがある。おなじ人間だよと口では言うてもなかなかできる人いないよね。
ジョンソンには1幕冒頭セクハラ市民より我慢していたけど、あれはドロシーやローレライたちが喜んでいたからなんかなーと思っている。知らんけど。結局足は出た(物理)しね。
飛ばすって言ってなかった?言いましたね、次に行きます。
小関裕太さんブラウン
裁判のときに客席を上からひとつずつ見ていって『あなたに言っている』をやっていてやったぜと思いました。おれは大箱でも端から端まで金払った人間がいるのを忘れてないよというのをやってくれるヒューマンが好きです。話の流れを壊してまで主張してほしいとは思わないけど、大衆アプローチでさえ目の前5列までしかしない役者もけっこう多いもんですよ。
確か君嘘初演で観たぶりなんですけど、舞台の上での演技がすげえお上手になってますね!?の印象。大きくやってくれてるなあというのと、咲妃さんが引っ張ってるのかもだけど、なんか、なんていうんだろう、二者間会話での間がちゃんとそこにいる人間ぽくなってて好きだなと思いました。お歌はとりあえず裏声ででもソロ1曲目歌いとおせるようになってほしいなの感じ。半分はキャスティングの責任だよなと思うけど*3ミュージカルなので担当曲は歌えてほしさがある。ミュージカルなので……。
いやこのくらいで次いくつもりだったんですよ、だってとりあえずキャスト感想まとめっぞ!だったから……。あとブラウン(not演者but登場人物)のこと個人的にあんまり好きにならなくて……。
花乃まりあさんドロシー
ブリリアでのマイク使いで匠の腕を発揮しているせかんず。……もしかして宝塚の劇場ってどこかの拠点が反響やや>>死<<なんです?*4
ドロシーは、というかローレライの丘組はオフマイクだけどそこにいるターンが多いんですが、そのときの声かけやら仕草やらでちゃんと意味のある内容を言っていて大変にこにこしました。私は舞台の上にいるときはライトから外れても登場人物として在る気概でいてくれる演者が好きなので……。
登場時に人形を意識あるもの扱いしているのでおっと心の壊れた女かなと思ったらおままごとだったしトトくんは生きており脚本がうまいなと思いました。ローレライのおままごともだけど、サイドキャラの何か悲しいご事情が……?案件はさっさと解明してメインの人間関係に集中させる*5のすごくない?
ドロシー、一見の言動は奇矯だけど価値観や思考判断はしっかりしていて、お人形あそびはお人形あそび、トトくん(生身)のことはひとりの個人としての距離で見ているのがバランス良くて好きだなつよいなと思いましたね。
田代万里生さんローレライ
アンナのローレライの丘入会のところだったかな、場面が終わって捌けるときに膝から足を跳ね上げるような走り方で駆けていってて、おもしろい男だな(not演者but登場人物)と思いました。おもしろい男だなというか、ああこれこのひと心が女でありのまま振舞ってる系じゃなくて天真爛漫な稚気をやってるおままごとなんだなというか。
ローレライの丘の会員紹介で2番目の女性(夫の浮気がひどくて夫をころす小説を書いている)がすうっとトト(人形)の顔の前に手を翳して目隠ししてたの見ました?おれは見ました。ままごとしてる割には表情は稚気*6がなく取りまとめ役してる大人のそれで、ふうん?と思った後にトトくん(実在にんげん)がいることを知りなるほどな!?ドロシーのおままごとに合わせてるんだ!?と思った記憶。
なんでおままごとしているんだろうと闇(心の傷)の気配が漂ってきたところ、2幕序盤で早々に解明されて、なるほどかみさまの似姿をお守りにしているんだな、ところどころで強く覗くあの稚気はなんていうか信仰なんだなという腑に落ち方をしました。かみさまを信仰していると書くとニュアンスだいぶアレになってしまうんですが、ローレライという眩しく強い娘がいた日々への憧憬を握りしめているんだなと思いました。
自分がそのおままごとしてたらドロシーのおままごとも受容するよなあ、と一挙両得に解消されましたね。
ローレライ、スカート使っての踊りのターンや街頭直接販売ではレディっぽい動き方をする一方で、本屋と喧嘩(ではないが)してるときとかドロシーとアンナと一緒に移動するときとかは男性の足のさばき方してて見ていて面白かったです。一個ずつに意図があるというより”ローレライという女性”のイメージづけをする場面以外はどっちでもなんかな(自認はしっかり男なわけだし)という感じ。……次回見たとき全部娘役の足さばきに直ってたらごめんなさいの顔をしますね。
エハラマサヒロさんジョンソン
間の取り方スキルつよすぎん?(賛辞です)
歌もダンスもご出身ではなさそうなんですけど、身振りや表情がインパクトキレッキレで、音楽ともアンナとのやり取りともバチッとはまっててすげー!と思いました。
こないだ行ったカニササレアヤコさんのコンサートも進行が本当にうまかったので、芸人スキルのパラメータが高いとこの空気感を出せるようになるのかもしれない。
あとねえ!ジョンソン(登場人物のほう)はへんたいミソジニストのおf***野郎だけどエハラさんと演出がコンプラしっかりしててめちゃくちゃ推せる。
ジョンソンはべたべたくっついてくる仕事での関係と立場の差を悪用したよくある勘違いセクハラ野郎*7なんだけど、エハラさんよく見ると肩から先は極力触らないようにしてたり(腰から腕回して鼠径部に置いて見せてる手もお椀の形に保持してるっぽい)、隣に座って(遠ざかったアンナに)さらに密着する座り直しでも咲妃さんにはくっついてなかったり、見ていて安心できる
しかしところで、ネームドキャラクターでいちばん衣装持ちなのがもしかするとジョンソンなの何かのバグでは?
キルトみたいなチェック柄のスーツ、金銀バスローブ、下着2種(ご丁寧にkick前と後で違う)の4つで、旅装、通常服、法廷衣装のブラウンより1個多いんですよね。オモロじゃん。
→追記.バスローブ、金銀が1枚とラストの黒銀が1枚でお衣装計5枚でした。なんでだよ(爆笑)
ジョンソンの衣装まとめ(なんで?)です。一番衣装持ちなのが彼なのマジで何故?(爆笑)
・登場時および町をデマ煽動してるとき:チェック柄スーツ
→中の下着は白地で正面とケツ側の両方にスフィンクスの顔面が書かれたトランクス(を模したハーフパンツ)
・復讐だ!の曲:メインが銀、襟の部分が白地?に金色で模様が入ったバスローブ
→中の下着は白地で、tnkカバーの部分が銀色ゴツゴツメタリックパーツ山盛りデザイン
・ラスト場面:黒銀色のバスローブ、脱いだverの衣装はなし
加藤大悟さんアンディ
男性ネームドキャラキャストでいちばんマイクあしらいが上手くてびっくりしちゃった。
ジャック!アンディ!ブラウン!の三人組で出てくる人物で、お歌もぽんっとフレーズが入るくらいなんですけど、なんか、えっここブリリアだよね!?ブリリアでそんな感じの声にできるの!?みたいな艶のある音が出てきてびっくりした。
特に低音が艶々して綺麗なのでみんな聞いてみてね。紺色スーツのほうだよ。
たぶんジャック(中桐さんらしいです。井上トートと若馬の調教闇広やってたひとだ)とは従兄弟とか兄弟とかそんなんなんじゃないかな。「俺たちのおばが」って(ジャックが)言ってたので。
伊藤弘美さんヴァイオレット
ブラウンの祖母が『おまえ、おもしろい女だな……』担当なの面白いなと思いました。ヴァイオレットの話はあんま出てこないので(そりゃそう)掘り下げるのややむずなんだけど、『RED BOOK』に書かれた物語に幾ばくかの本当があるのだとしたら、アンナの矯められていないところを「おもしろいわね」と肯定した大人が彼女だったんでしょうね。
幾ばくかの本当があるっていうか、アンナの芸風はもしかして日本で5~10年くらい前に爆流行りした人生切り売り型のノンフィクションエッセイ漫画家なんじゃないかって気がしているんですが。
伊藤さん、ローレライの丘の新入会員にたぶん2回ともいらっしゃるんですけど、結構かなりおもしろい女をやっている(特に1回目)のでぜひ見てみてほしいですね。
ブラウンの話に真っ先にメモ帳取り出して食いつくように書き留めて、やり切った充実顔でバッグ(トルコ石だったり刺繍だったりが色々入ってる)に仕舞うのめちゃくちゃおもしろいですからね。その顔はこのネタをどうおいしく膨らませようかほくほくしている顔だよ。
*1:音が>>>死<<<と悪評高いブリリアホール、何故だか高くて丸くてすこんと通る女性の声、いわゆるアニメ声はしっかりくっきり厚みが減衰せずに聞こえるんですよ。
*2:ところでクロエってフランス名だと思っていたんですが、もしかして彼女は移民か難民なんですかね?ロンドンっ子はそういうのへの差別意識も強い印象あるけど、そういうこと?
*3:'25LNDでも言ったけど、ネームドキャラに難易度高い曲があるならそもそれが歌える人を割り当てるのはキャスティングの責任なので……
*4:以前、宝塚が本命ミュージカル沼の人にきいたら言われたら確かにそうかもと言われたのでそうなのかもしれない。
*5:ブラウンのよくわからない拘りというか潔癖というかは解明も解消もされないで引っ張る
*6:お人形サンはいきているもんしている自分を周りにアピールする表情ではない
*7:この「よくある」が”物語によく出てくる”ではなく”この国で普通の女性にこういう被害経験の有無を聞いたら相当なyes率だろう”なのが本当にかなしいんですけど、日本だと未だに大変よくある事例なんですよねこれね……。
「これはただのゲームです」プレイ感想
”現職医師制作”のパワーフレーズでプレイを決めました。
実在疾患をモチーフにした作品の背景情報でこれほど安心できることがあろうか。
プレイ途中に気づいた*1んですけど、ポリリリリズムと同じ制作者なんですね!? 守備範囲広いですね!?
以降、作品のネタバレを含みます。Xのpostは一応配慮してるんですよ、あれでも。
というわけでよかったら遊んでから読んでほしいですオタクのみんな。クローズド空間での男-男の強度高い友情好きでしょ
大丈夫だいじょうぶ、あちこちぽちぽちやりながらでも40分くらいでTRUE/BADどっちも行けるから。
製作者さん直々のヒント&答えページ
「これはただのゲームです」ヒントと答え - 医師のゲーム制作カルテ
さて。
皆さん遊んできましたね?
ストーリーに関しては好きか嫌いかで言えば好きだなの所感なんですけど、あの、
推理の背後に出てくる文字が「関係妄想*2」なのこわすぎなんだよな(ほめてる)
推理アクション、都市伝説解体センターのあれに着想を得ているのかなってギミックなんですが、すごい、画面もワードも扱いも何もかもこわい(ほめてる)
黒背景に毒を思わせる緑*3のぐるぐるが漂っているなか、断片的な言葉のパーツが組み合わさって「真実」になるのがこわすぎるんですよ。これは賛辞です。
探索とプレイヤーの”声”で出てきた(朔の主観からすれば)一応は体験した「事実」に分類されるものたちと、単語や印象を組み合わせた推測が同等に扱われてるのだけでもぞっとするのに、それにつけられたラベルが「真実」なのめちゃくちゃこわくない!?こわくないですか!?!?
プレイヤー目線ではTrueとBadがあるらしいの前情報があった(プレイ画面の下に出ているので……。)ので、なるほどこうやって攻略パーツを集めるんだなと切り替えられたんですけど、観測事実と推測結果がごたまぜになって「手がかり」になってくのなかなかの背筋ぞわぞわ体験だったよね(賛辞です)
なんていうか。このゲームでは彼は本当に真相へ近づいているんだけど、統合失調症が実在するこの世界では、症状の進行に伴いこうやって世界のモデルが現実世界から乖離していくんだろうなという感触が。
私たちの認識する「世界」というのは所詮は近似値でしかなく、知識と経験を積み重ねてより”現実に近い”モデルを構築していくのが生の営みで学問の目的(こと自然科学においては)なわけですけれど。それって言いかえればさ、統合器官が壊れたら同じ五感で入力しても同じ世界を描くことはできなくなるってことでもあって。それはヒト世界との断絶の過程だよねと思うわけです。
ヒトが、世界のモデルを共有するというヒト種の人たる営みから零れ落ちていく様を、その個体の内面から観測しているという質感がとてもこわい。ぞわぞわしました(賛辞)
以下ちょみちょみした感想です。
テントウムシクリニックからの処方薬をぽちぽちしたときのコメントが、「架空の病院」の囁きで変わったのを見たときはヒュッとなりました。 進 行 の2文字が浮かんで……。
「病気じゃないので当然だけど」の軽ーい言い回しでの差し込みがこわすぎるんよ。
なおクリア後のイナミ教えて会話で「連合弛緩」の説明を読み2回目のヒュッをしました。
朔ちゃんが自分の名前に「嘘っぽすぎる」ってコメントしてるの、サッカー一筋少年が部活引退後の1年弱で学力たたき上げたんだなーの質感があっておもしろかったです。萩原朔太郎を知らないんだね感というか。
地図の架空の島からの組織名推測でとりあえずエ○○タイン入れてみたのはちょっとごめん。時事ネタ入れてくるかなーと思ってつい。
うま味調味料を味の素じゃなくMSG(グルタミン酸ナトリウム)と書いた容器に入れて料理にぶち込んでる男がベニテングタケ*4を被毒妄想の引き合いに出すの笑っちゃった。さてはおまえわざとMSGラベル張ってるな?(妄想)
キーワード「監視連合」を入れたときのSE馬鹿笑いしちゃったでしょ クソッ(大笑いしてる)
なお私はこれを居間でプレイしていたのでアニメ見てた母が超絶びっくりした顔でこちらを見てくるなどがありました。だいじょうぶ正気です
舞台「女郎蜘蛛」感想
全くの前知識なしで行きました。キャストもジャンルも調べてなく、心臓を殴って*1くれるらしい「柿喰う客」のひとが関わったらしい、くらい。
公演サイトはこちらにあったようです。ようですというのは、公演楽日である本日23日18時時点でもうリンクが切れているため。
撤収早すぎるよ。残しておいてくれ。5年くらい。
Xアカウントと出演者の告知とローチケインタビューは見つけたのでリンク張っておきます。公式のひともしよかったらツイログに入れておいてくださったり……200postまでなら遡って登録できるはずなので……。この牢の女たちのいた証がネットの海から失われていくのは惜しいよ……。
最初の1曲で強い女たちが磨き上げた心技体で魅せてくれる作品ね!オッケー!理解した!コンセプトショーのつもりで拝見します!と思っていたら、主題あり辻褄も合い劇場から日常へと持ち帰らせる”なにか”*2もありで大はしゃぎしてしまいました。
出だしの全体集合から時系列が(一見)その少し前に戻り、女2人ずつの会話がちょこっとずつ出てくる。
だから、展開?設定? ここがどういう状況かを客のほうが場の女たち(登場人物)たちよりほんのちょっとだけ先に察することができる。
ああなるほど、この女たちが順繰りに自分らの”罪”の記憶を取り戻していく話なんだな、と思った瞬間に勢いよくひっくり返されて大笑いしてしまいました(無音)
まさか突然黒いドレスに変わってノリノリで歌い踊るとは思わないじゃん。最初の2人の告白が「火」だったのもあり、勢いに呑まれてそういうもんなんだなと納得してしまった。
吉原の女(設定)のひとがまたえらい歌うまくて……。お七のほうがポッピン?っていうんです?アイドルっぽいインパクトでばちん!とはめるダンスをする人で、歌特化と目を惹くダンスをする人でペアにして引き込み、その勢いで駆け抜けていく感がありました。
場面が変われば意味が変わる同じ台詞の繰り返しと曲やフレーズの繰り返しが大好きなので(演劇でやるから映える演出のひとつだよねと思っている)、そういう意味でも満足。
ふわふわしたことばっかり言ってる自覚はあるんですよ。あるんですけどこれキャラクターや転換点で解剖して語る類の演目じゃなくって(私にとっては)、そうすると瞬間を解剖して切片を残すタイプの語りをするオタクであるところの私はシャッターを切る術がなくなってしまうんですよね。
そうすると「めちゃくちゃよかった!」しかなくなる。言葉で理解することで、知覚されない情動に意識を追いつかせているところのいきものなので。
あっ、こういうときあらすじの話すればいいの?するか。したことないんだよね。
牢に入れられた8人の女たちが罪と動機を思い出し、自分だけの真実をうたい声を上げる話。じゃないかな、一言でいえば。
いや一言にしたらそこで終わるんだよな。展開になっちゃうんだけどそれでい?
名前以外を覚えていない娘(お七)、心当たりがないというお熊から始まり、そういえば自分も、この場所に入れられたときを覚えていないと口々に言い出す。
己の過去やら時代やらに思いを向けるなかで異端が2人、気の触れたような論理を紡ぐ女と、賢しらな物言いで他の女に絡む女がいて、冒頭に聞いた会話が繰り返されていることにお七が気が付き、--ここから罪と人生の告解ショーが始まる、みたいな。
地獄でも見世物でもいいが「黙っているのが駄目だ」あたりにメッセージ性を読みオタクはにこにこしました。いえ正解かは知りませんが。
人を殺して処刑された女の人生に、物語を上書きして娯楽として消費する。歌舞伎、浄瑠璃、小説,etc.
大衆受けする物語をかぶせるたび名前だけが一人歩きして、それが「どんな女」であったかは塗りつぶされる。
だから我々は、自分で声を上げて己の生き様を語るよりないのだ。好き勝手利用されたままにならないために。
ということを叫ぶこの物語も「毒婦」を好きな色で飾り消費する話なんだよな、というのがお話のつくりとしてとても好きだなと思いました。
お伝にお新が掛ける言葉の、「あたしは望んで(皮の入れ墨を)残したが(ぼぼを保存処理された)お前はそうじゃないだろう」だとか、自分の人生を虚構で装飾したお伝へぶつけたお梅の「(好き勝手されたのが)死んだ後のあなた」だとか、そのあたりにわかってやってるんだろうなの安心感が得られたのもあり。
しかしこの作品に限らず演劇の脚本というのは役者と作家をとくべつすぐれたものに置くのが好きだよなあ、と思う。いえ貶しているわけではなく*3。ホンを書く人が共感と感情移入でキャラクター設計をしやすいのがその2つの職種なんだろうなあと思っている。体感のことばが多く、観察の機会が多いのでしょう。
ろくな下調べもせずその「ふつうの職業」への偏見と蔑視がむき出しの(そして無自覚の)会話をさせるお高くおとまり*4よりよほど誠実で好ましい。
おビジュの話する?
8人の女たちは全員着物を左前に着ており、客席から見るとあっ死んでいるんだなと一目で察しがつく仄めかし設計。一方の看守(門番だと後にわかる)2人は法被然とした着方で、どちらの襟が上というのがないのが上手だなあ!とうれしくなりました。
この場合、左前(死人)であるかどうかは仲間になりうるかどうかとほぼイコールな空気だったので。8人の女たちとは明確に異質である、じゃあ彼女らは(演目中で)あばかれるべき物語を持たないのだろうと切り分けができて、意識を割く比率がなんとなく決められたというか。
つれづれ。
電お新の着物の腰のところがジョロウグモのような黄色と黒の縞だったんだけど、あれはジョロウグモ意識なのか電気っぽいなと思ってあの柄なのかどっちなんだろうね。お梅は花柄だったから後者かな。
おやぶん(お新)の人の踊りがいちばん好きかなあ、登場人物としての意図が拾いやすい踊りで、と思っていたんですが、なんかググったら宝塚出身の方(蘭舞ゆうさん)だそうでああうんなるほどの顔をしてしまいました。ダンスとしての技巧は存じ上げないんですけど、お新がどういう心持ちなのかが推し測れるような動きをしてくれるのがすごく楽しかったですね。
最後のダンスで気づいたんですけどあの踊りをピンヒールでしていたんですかおやぶん!?すげえね!?
お伝の人、よく知らないんだけどたぶんシンガーソングライター系が得意な歌うたう人なんだろうなと思いました。知らんけど。ダウナー系?チル?私は普段ああいう系統を全く聞かないのでわからないんですが、リバーブもりもりかけるのがおいしい加工です系の……。1曲目でこの感じでメインをもってきますな歌唱フレーズが入り、そのとおりに終盤メインを持って行ったので大拍手しましたよね。
暗くてしかし客が集中して見聞きしているライブホールでわっと膨らませたときの情動インパクトがすごくて、いやあ自分の声の使い方をよくわかっていらっしゃる……というおもいました。
と言いながらいちばん印象に残っているのはそれではなく、狂人の論理でけたけた笑っていた女が、どこだったかな、お新に言われたときだったか、狂笑が剥がれて素早く左右に振れる黒い眼の色なんですが。
ここから先はこの演目には関係ない話になってしまい恐縮なんですが。
ずいぶん久しぶり*5に「演者のパフォーマンス」を楽しむことを目的にしているお客さんしかいない環境で観劇をしまして、ああ、作品に没入するってこういうことだったなあとしみじみしてしまった。
周りが好き勝手つける手垢ではなく女たち自身”の”声を聞け、彼女たちの人生だ、という作品の空気に呑まれたからなのか、この作品のファン(プロデューサーの、になるのか、脚本演出家の、になるのかはわからないが)が作品を見て味わうことを楽しんでいるからなのかは、門外漢のわたしにはわからないけれども。
日本のミュージカルにおいて、手垢をつけること*6ではなく演劇を観ることを楽しみに行ける環境というのは、それを目的にしている人が集まる場所という意味で、イケコ演出クンリー作品*7以外では喪われてしまった(そしておそらくもう、息を吹き返すことはないだろう)ので。
*1:オタクスラングかもしれない。なんだろう、昭和の鼻につく批評家語彙だと「骨太な」が近いだろうか。サブカルだときのこやうろぶっちーに使う類の言葉かなと思う。
*2:わたしは某演劇モンスターが一時期くり返し繰り返し言っていた、あー楽しかった!で終わりではなく、劇場の非日常から生活へなにかをもってかえらせるものになりたい、それがえんげきだ、という、謙虚に傲慢で切実な祈りが決してきらいではないクチなので。
*3:そりゃ中にはその意識が目に余るほど高慢なやつにもぶつかりますけど。
*4:最近観たなかであった。
*5:たぶん「キルバーン」ぶりで、キルバーンはあれちょっとミュージカルというには特殊なので、……ええと、帝劇最後のレミゼぶり……?
*6:いやそらコーレスを求められたらコールへのレスポンスをするし手拍子を求められたら手拍子はするが。そういうことではなく。ウィットの聞いた台詞出るたびわかった面して大きく鼻を鳴らすこと、そしてその音が演者の会話やSEにかぶさっているのを聞くことを目的にしてるおっさんムーブをする、小劇場のなかでもとびきり安い演目でしか見なかったタイプの奇行である。その最たるものが'25マタハリであった事象、「とある役者が出てくるたび一斉にヤジを飛ばす」集団の出現だろう。
*7:さすがにそれらの作品で、観劇より「参加」(もちろん皮肉の鉤かっこである)を優先するのが正義と考える客はあまりいないらしい。まあ今回エリザは公演中に喋ってる客がちょくちょくいたし(特に東京)、次回はどうかわからないが。
枠を与えるというあいじょう。
今週のお題「名前をつける」
言葉というのは「そのもの」を示す点ではなく、そのものとそれ以外の「境目」を露にする枠組みなのだと、言ったのはどの学問だったか。おそらく言語学だろう。哲学かもしれない。
一日の時間に「昼」と「夜」という2つのことばをあてがうとき、それぞれの意味はシンプルだ。太陽が地平線から顔を出している時間が昼、そうでない時間が夜。*1
太陽が地平線にかかってから隠れきるまでの時間をどちらに含むかは人によるかもしれないが、概ねのところに異論を唱える人はそう多くあるまい。
ここに「朝」と「夕」ということばを加えたらどうだろう。
少なくとも、太陽が地平線にふれている時間は「朝」か「夕」に再分類されるに違いない。太陽が出る前だが空が白んでいる時間だとか、地平線から離れているが空が赤らんでいる時間だとかも、「朝」「夕」と感じるひともいるだろう。
再分類。分けなおされる、ということ。世界が。ひとの手に入れたことばで。
ところで。「朝」と「夕」によって一日の時間が再分類された後、もともとの「昼」の時間——つまり、太陽が顔を出してから隠れきるまでの時間は少なくなるだろうか。
なりませんね。もちろん。
太陽が現れて隠れる世界の動きは変わらず、変わるのは、どのことばに分類されるか(あるいは、どのことばから弾かれるか)だけ。
名づけの話でしたね。
そういう意味では、固有名詞を与えるという名づけは、それ以外のことばの使い方とは変わっている。と、思う。
記号であるところは同じだ。「それ」と「それ以外」の識別に用いられるところも。
けれど、固有名詞をあてがう名づけは、分類ではない。*2
名付けられたそれ――だいたいは生き物である――は変わる。それでも、あてがわれた名が示す存在は変わらない。
名前が指し示す「そのもの」がどんなに変わっても、その名がついている限り、おまえは「そのもの」である。
あかちゃん、おねえちゃん、こうはい、せんぱい、おとうさん、おばあちゃん、エトセトラ、エトセトラ。
属性と分類のことばが幾多、通りすぎていったあとでも、固有名詞はそのものだけを指し示す。
分けるためではなく、あなたを呼ぶためだけのことば。あなたを容れるためだけの枠組み。
それを考えてあてがういとなみは、あいと呼ぶに相応しいのではないか、と、思うのだ。
Googleで家計簿をつくる(1) ~入力フォーム編~
(1)としているが、どこまで行くのかは不明である。
私が作りこんだだけ増えることでしょう。
最近読んだ本に様式を合わせていきたい所存。
【要望】何を叶えたいか?
入力を溜めない。これに尽きる。
己という人間と三十と余年つきあってきて、芯からわかっていることの1つに、「『あとでまとめて』は一生やらない」がある。
やらないだけならまだしも、溜まっていることがストレスとなる上に取り掛かりのハードルまでうなぎ上りになるのだ。ロクなことがない。
ということで、入力がたまりにくいことを最優先に設計する。
【選定】なにを使うか?
タイトルに書いてある通り、Googleを使った。具体には「Googleフォーム」である。
過去にはExcelや家計簿アプリなど色々いろいろ試したが、どれもなんというか、喜ばしい結果にはならなかった。
選定基準は以下の通り。
・複数端末で入力操作が可能
PC、iPad、Android(タブレット)、Android(スマホ)のどれからも入力したかった。
手持ちの残念電波Wi-Fiが使えない環境*1でも入力したいため、Androidスマホでの入力が億劫にならないことは必須であった。
・入力フォームから1アクションで入力履歴へ飛べる
入力したかどうかわからなくなるのを防止するため。過去に同じ出費を3回くらい入れたことからの反省である。
・日付を入力しなくてよい(当日入力に限る)
「mm/dd」の入力は、スマホでもタブレットでもめんどくさい。可能であれば金額と科目だけで済ませたい。
可能でした。そう、Googleフォームならね。
【設計&実装】
実は昨年の家計簿もGoogleフォームで作っていた。良いところも手が届かなかったところもあり、その反省を踏まえて設計する。
設計するっていうか実装するっていうか、もう設問とか直書きしていい?
Googleフォーム、1つ作ればテンプレとしてコピーできるし……。
・タイトル
「出納帳2026-01」とした。ひと月ごとに切り替える予定だが、これなら数か月まとめても問題ない。
蛇足だが、2桁になると予想されるときは”0”をつけておくとツールを問わずイメージ通り*2に整列してくれやすい。
・説明(タイトル下の文章)
私はここに、アンケートの結果(回答)スプレッドシートのURLを丸ごと張り付けている。
入力したかどうか自信がないときは、URLをコピーして別タブに張り付ければよいのだ。便利である。
・設問1「日付」(任意)
回答種類は「日付」で、任意入力にしておく。
当日入力すればタイムスタンプの値を参照すればよいので、持ち越さないモチベーションにもなる。
・設問2 「出費(金額)」(必須)
回答種類は「短文回答」で、整数条件にしておく。
・設問3 「収入」(任意)
設問2の欄にマイナスで入れてもよいのだが、稼いだ分をマイナス入力するのはいまいちアガらないので項目を分けた。
スマホから入力する場合、マイナス符号をつけるためにキーボード切り替えを要するため、というのもある。
・設問4 「用途」(必須)
名前のとおりである。項目は各自で必要なものを入れるとよい。
「その他」を選べるようにしておくと便利である。と、個人的には思う。
私は今回「チケット・パンフ・グッズ」科目を設定した。チケット単独科目だと、公演グッズの振り先に困るので……。
・設問5 「用途詳細」(任意)
交通費なら目的地や最寄り駅、交際費なら誰の付き合いか、など。
なお私はこれで100均でシール買いすぎやな自分ということに気が付いた。
【設置】ホームとブクマにつっこめ
フォームを公開→URLをコピー→展開したページをホームに置く。以上。
スマホやタブレットなら画面右上の三点リーダをタップすると設置できる。
PCにもショートカットを作れるが、ブラウザのお気に入りバーに登録しておくほうが目に入りやすいきがする。
ここまで書いて気が付いたのだが、こっちはあれだな、観劇や作品感想用にしてるブログだな……? まあいいか。たまにはね。