書きなぐっていくぞ!キャストは小池ドット・小野田カイパー、美弥マーマーです。いや美弥さんは固定ですが。
個人の感想であらゆる個人団体宗教思想に賛同もしくは否定の意を示すものではありません。
いや嘘かも、鹿島建設/東京建物の設計先委託思想には大いに否定の意を示したいかも。
TwiX殴り書きも後で持ってきますね。
内容
最初に言っておくと口には合わなかったです。いえ別に嫌いなところがあったわけではないんですが。
嫌いなところがあるわけではないんですが……むしろ嫌いになるほど思想が見えればまだよかったなというか……。
話を一言でと言われると、やおい
*1韓ミュってあるんだ……みたいな感想しか出てこない。
音楽や演出カラーであえて何かに譬えるなら、ヘドウィグからメッセージ性を引いたみたいな(だいぶわるくちでは?)
強いて前向きな感想をひねり出すとしたら、このミュージカルがウケる社会になったというのは、……いや違うな、この光の差さなさが彼の国で気にされていないというのは、韓国の社会や経済に明るさと余裕が生まれて、あるいは戻ってきたのかもしれないな、あたりになるだろうか。
音楽劇でもミュージカルでも、これまで日本に輸入されてくる韓国演劇作品ってこう、創作の力への絶対的な信頼と眩しく悲痛
*2なまでの反骨ばかり見てきたので。領土を文化を言語を名前を踏みにじられても魂までは奪わせない、彼の国において「物語る」とは抵抗であり希望なんだなと突き付けられる思いがしませんでしたか、輸入韓ミュ。
いえこういうこと言ってるんですが別に嫌いじゃないんですよ!?!? 途中からオチなくない?と思っていたら案の定オチなかったなあとか未来への希望がねえなあと思っているだけで……。
未来への希望がない、というのは正確ではなくて、ただあの、未来への道を切り離しキラキラした夢(閉塞)に戻るオチに対して、前に進まなかったんだなを思わない程度に今の韓国の社会は前向きな風が吹いてて希望にあふれているんだなと感じたというか……。
ここまで書いてあっもしかしてと思ったんですけどカイパーあれもしかして他にスカウトされるなり自力なりでスターになったんです? いやでもドットと2人で歌ってたあのラスト曲「ETERNITY」だったよね? てことはカイパーがグラムロックでデビュー&スターになった(そこまでの過程描写をせず超展開した結果)わけではないよね?
いやあの本当に話が嫌いなわけじゃないんですよ、”無”だなあとは思ったけど別にほら、ヤマなしオチなし意味(メッセージ性)なしって日本産の演劇においてはそんな珍しいことではないし……いや商業大手や客寄せ強いキャストで固めた作品では珍しいけどこの人数の短めミュならまあまあ見たなっていうか……。日本の”無”と違ってマイクロアグレッションや脚本家のメアリースーがないからウッとなることもなかったし……。
ちなみにところでこれは運営or主催への要望なんですけど、ペンラOKにするのはいいんで持ち方使い方の指導を前説か配布時かにしっかり時間取ってやってください。あの棒を幼児がごとく振り回して周りの人間にバシバシ当てて謝りもせず改めもせず阿呆がいます。JBもそういう客多かったからなんていうかミュオタの民度にペンライトは早すぎるんや……が問題の根底な気はするんですけど、その客層に向けてペンラ渡した責任は運営側にあるわけで……。
ロッテンや2.5(たびたびあるよね光り物での参加型演出)と同じことしたいならそこの運営がやってたぐらいにはそこ(事前の注意喚起と使い方誘導)をしっかりやってほしいですわよ。
人物感想
小池徹平ブルー・ドット
身体を削って魂を燃やしてロックに差し出している永遠の少年が美しくてという話をしますか?
グラムロックの特徴が中性的なメイク(衣装も?)らしいんですけど、小池ドットのそれはフェニミンにも見えるではなく永遠の少年性という感じだなあと思っています。
特にですね、1回目の「ETERNITY」を歌うドットが痛々しいほど美しくてですね……。
マイクを掴んで歌う彼のさ。瞼の上を大きく彩る宇宙色のアイシャドウと、その鮮やかで際立つ青白い(白塗りではない)ベースメイクとか。まっすぐ前を向いた、魂を焚べているような眼と、肌から思わせる歳より不健康に痩せて見える(not中の人but登場人物)喉や胸の肉のなさ
*3とか。
雄くささや加齢で増えるはずの肉体の余分を丹念に取り除いた少年-青年のような姿がさ、そのイメージを維持する努力や犠牲を思わせる感じというか。
”変わらない”ってことには努力と継続が不可欠で。物理的にも精神的にも身を削ってこの姿を維持しているドットのそれをファンへの献身と取るか自己イメージへの固執と取るかは好き好きとして(どっちも”プロ意識”って言葉に集約できるしね)、強い意志の結果として保たれているそれにある種の痛ましさを覚え、その痛ましさこそ美しいと思うほうのオタクで……。
ストイックさがかっこいいと言うべきなんでしょうけど(マーマーも「スリム!」言うてたし)、”少年のままであり続ける”を強い意志で維持し続けているその状態が味というか、不安定なまま安定しているのはおいしいじゃないですか……。
大人になることを拒むように繊細で脆い心を晒している少年性、傷つきこぼれる心の欠片が光を弾いてきらめいているような危うさがブルー・ドットの魅力、人を(特に孤独な少年を)惹きつける輝きなんじゃないかと思う。
ちなみにところでなんですけど、「ETERNITY」を歌ってちょっとトークをして「永遠の悪夢」も歌ってってしたあの番組は実在番組放送回(あるいはライブ回)なんです?
それともラストETERNITYみたいに、少年カイパーがETERNITYを聞いてこうあってほしいと思った夢(だよね?)なんです?
4枚目CDとETERNITY作曲の間で設けられた、次回ゲストがJJの放送回ではさ、結局歌わせてもらってなく、質問もなかったし司会者からの敬意もなかったわけじゃん?
実のところ、ブルードットのナンバー演出は2曲目と4曲目が好きだったりする。救い主のロールと決めて、その実現に衣装と表情と動きとを使っているようなのがさ。4曲目、高台の上で歌ってるドットを見上げたらたまたま視線が正面のところに来まして、ふうっと細められた目が浮世離れした慈愛の色をしていて、ひゅー救世主サマだぜ!と思いました。なぁるほどねこういうファンサをしていたのでブルードットというシンガーは、という感触というか。
小野田カイパー
信奉型のオタク全開で笑っちゃった。きみはブルードットの表現に触れているだけで満ち足りたこうふくの顔をするね。
普段の接し方は自身なさげにおどおどへらへらしているのに、ブルードットやグラムロックのことになると途端に舌が滑らかになり早口にわあっと話すのもうーんオタクという感じがするんですが、何よりブルードットの音楽を聴いているときの表情ですよ。純粋な喜色で満ちた1曲目2曲目も、私は神だをしているような4曲目で敬虔に救われる信徒の顔をしているのもオタクだ……!感がありました。きみは自分を救ってくれたブルードットとその音楽を一心に信じているんだね、というか。
同じ曲を歌ってても曲の世界観を表現しているブルードットの表情と、ブルードットとその表現に触れているだけで幸福なのだと言わんばかりの表情のカイパーとで全く印象が違うから楽しいですね。
お衣装の話していい?
カイパーくんin音楽フェスいきなり参加、ウィッグとジャケットと姿勢の合わせ技だと思うんですけど、びっくりするくらい芋くて二度見しちゃいましたよね。
なんかね、顔がでかく寸胴でおなかまわりに肉が余ってるように見えるんすよ。あのアスレチック体型の人が。衣装と姿勢でこんだけ変わるんだ!?と思いましたよね。
カイパーにチェック(たぶん)のグレースーツを着せた胡散臭プロデューサーが「思った通りだ」「ハンサムな顔を(視聴者に)見せて」と言ってるの、あればっかりはそうねそっちのが格好いいわねと思ってしまいましたもんね。
ブルードットとのラストETERNITYデュエット、お衣装はかっこいいんだけど止まってるときはどっからどう見ても男性で(メイクも込みで)小野田カイパーが醸すフェミニンな気配は動きから出てるんだなあと思いました。なんていうかこう……どうしても直線的なんですよねシルエットがね。でもあのギラピカ衣装でいっちゃんかっこいいのはああいうダブつきのないデザインなんだろうなあ。
小池ドットの手脚の先端に近づくにつれて広がるようなデザインとは対照的だったなと思ったり。
なお胡散臭Pの「きみの声は宝石だ」を聞いたとき、本当にそうと深々頷けてしまいおもしろかったです。小野田龍之介(敬称略)、問答無用に歌がうまいので……。
美弥マーマー
マーマーっていうかJJの話しかできないが私は。
JJ、おもしろいように社会と業界を舐め腐っているボーイ(たぶん)だが、6枚目の円盤らしいその曲はプロの仕事なんだよなあというのがおもしろかった。
JJは消費される見せ物としての自分が何を期待されているかをよく解っていて、望まれた通りのものを提供してみせている。希望がない朝が来るを厭う人たちに夜は明けない僕と過ごそうと囁いて寄り添いとゆるしの錯覚を起こさせるの、プロの仕事じゃんね。
TwiXでも言ったけど、ブルードットもJJも観賞物として大衆に消費されるという点は同じだと思うんですよね。閉塞感をやり過ごさなければいけない一夜にどう寄り添うかってだけの違いだと思う。
ブルードットは己の孤独や過酷な過去を晒して惨めなのは自分だけではないと思わせる共感の寄り添いで、JJは未来への不安にあまい目隠しをしてやる同調の寄り添いで。そんで、まあ、大衆は希望が持てない社会だと鎮痛剤としてはたらくJJの歌のほうが人気が出るのもわかるじゃん?
この国をみてごらんだよ、異世界転生チートやなり代わりがこんなに人気じゃないですか。未来に希望がないほど鎮痛剤が求められる。舌にあまいだけでからっぽな。そういうことじゃないかな。知らんけど。
ぴあシアター感想
音響
うーん……ブリリア再来では?悪い意味で鹿島建設仕事しろの系譜を感じます。
マタハリのときも似たようなこと言ったんですけど、歌っている人が(座席に対して)正面にいるときとそうでないときで聞こえがまるで変わるの、歌唱で劇をやるハコとしてかなりだめなんじゃないかなって思うんだけどどうすか。反響音で歌声をバフれてないってことじゃないのかなぁ、わからんけど日生でそゆこと(顔の向きがちょっと変わるだけで声がぐんと小さくなる)感じたことないし……。
あとあのシンプルに疑問なんですけど、このハコどこに座ったときに音が良く聞こえる設定で組んであるんです?
今回8列目のセンブロに入ったんですけど、なんかこう……もっと真上に人間の頭が来ると思ってる?みたいな感じだったんですよ。もっと後ろ、じゃなくてもっと真上……。そこに座席はなくない? それとも後列だといい感じに聞こえるんです?
言うてETERNITYはロックだから(だと信じたい)とりあえず増幅して音圧あげときゃいいでしょで乗り切れる……と思ったのかもしれない……んですけど、それはつまりミュージカル向けじゃないんじゃ……?
視界
ETERNITYは演出がえらいが今後の演目がこわいですねえ。
思ったより見えたと感じた人も多いと思うんですけど、あの舞台ほとんど台の上でやってましたからね。椅子も台の上に置いてあるし、マーマーとカイパーのやり取りも台の上でやってるし。
台のバフがなくなったときに真価がわかると思うんですけど、真価がわかるような演出をしてはいけない気がしますね。なんとなくね。
あっあとこれは言っておかなきゃいけない気がするんですが、なんで仮にも演劇用のハコのくせして通路以後の座席が千鳥じゃないんです?おろか?
「ぴあ」の名を関してこれなのぴあ(株)はいいんですか逆に。