つまるところ。

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クンツェ&リーヴァイコンサート感想(9/21S)

 

この中で音の記憶を所持しているのがエリザベートだけだったのでそれ以外はいっぱいわやです。ゆるせ。

 

内容のところ。

「最後のダンス」メドレー?涼風さん(とリプライズで花總さん)

男装してる涼風さん少年の残響があってめっちゃかわいいですね?凛としたおとこのひとの所作に対してお顔立ちも体の線にも(成人男性としてみたときに)ひと匙のあどけなさが残る輪郭のあんばいがなんていうか、(少女の理想の王子様として)かんぺきなんだよな……。
あと宝塚のエリザベートって少女漫画なんだなというわかりを得ました。なるほどな……。
愛のテーマ部分でシシィが振り向いて手を伸ばしたときに意識の芯がそこに向く、からのゆっくり目を見開いて喜びにじわじわ染まっていく涼風トートを見たらそのわかりを得るしかないでしょ……。あのウィッグをつけたおビジュもめちゃくちゃよかったですね……。しっとりしたゆるウェーブの長髪に幾筋か赤に寄ったワイン色が入ってライトを受けて不思議に輝いているの……。東宝トートの淡色基調も嫌いじゃないけど(男性が死をやるなら色合いは軽くするのが映えそうだなと思うのであっちはあっちでおビジュ大正解だと思う)、線の細い女性トートに夜の光に映えそうなあのカラーリング持ってくるの最高だな……。私はどっちかというとサブカル分野のオタクなので黒エレフ*1カラーだなと思って眺めていたんですが、集合的無意識から死という概念を掘り起こすとあのカラーリングになるんだろうか。

レベッカ曲はアンサンブルさんの曲がいっぱい好きだったことしかわかりません。
曲のほうが体に入ってないとこうなるので全ての演目で日本語版CDを売ってよ音源のMP3販売でもいい(この場合は歌詞カードはhontoかパブーかKindleアンリミでも使っていただいて……)と言っているんだけどレベッカは物販で出てた気がするな。ごめんね予習する時間とメンタルの余裕がなくて。どこかの貴社たちが東京過密スケジュール(再)を生成したから。マジでこのスケおれらを劇場から劇場へ病原体運ぶ宿主にしたくて……?

 

「僕こそ音楽」城田さん

 城田優、うめえ………………。音符を外れることはほぼないのに(1語だけ台詞としてた気がする)、一人の人間がそこに生きて喋ってるみたいに歌うの、もうなんかうめえ……しか出てこないよ。ミュージカル俳優城田優(敬称略)、その人として生きるを演るのがうますぎでは?
僕こそ音楽、色んな人がコンサートで歌うのを聴いてどっしりした曲だなと思っていたんですが、こんなに自由で軽やかなひとの歌だったんですね……。
 少年みたいな僕こそ音楽を聴きながら、このひとには結婚もせず責任も持たせず、空を自由にかけながら好きなように遊び歌い曲を書きさせてやればよかったのにね、と思いました。ミュージカルエリザのシシィと同じじゃん、人の社会の規律と権威で首輪をつけるとしんでしまういきものだよ。そうしないで放っておかれたら利用され喰われてしまうんだろうところまでいっしょ。
遠目で見るとダンスのような動きがオペラグラスで抜くと演技をしているように見えるのもおもしろかったです。

「何故愛せないの」田代さん

 あっリプライズだー!ときゃっきゃしてたら途中でリーヴァイさんひどいよなんでそんなに天才なのと打ちのめされてしまいました。楽しんでいます。
この曲単体はそんなにコンサート映えするわけじゃないけど「僕こそ音楽」からのこれ威力が高くないですか?脚本家作曲家縛りのクンリーコンだからできるやつじゃん。
私はM!を観てないしM!の曲のこと僕こそ〜とダンスはやめられないしか認識してなかったのであんまりむずかしいことはわかんないんですけど。
 「僕こそ音楽」のサビのところ、軽やかに舞い上がる音が別のメロディに変わってて、ねえなにその飛べない鳥みたいなメロ!? たったこれだけでモーツァルトくんの今をわからせてくるのひど……ひどくない!?!?(楽しんでいます)
彼はもう世界を自由にかける無邪気ではなくて、でもモーツァルトくんなんかここに入るまでの歌詞で僕は大人にはなれないみたいなこと言ってませんでした?こんなに天才な本歌取りがある?クンツェ&リーヴァイひどいよどうしてそんなに天才なの。
 もうこれあれじゃん希望と絶望の相転移*2じゃん、同じ曲だと気づくと情緒をもってかれる、主旋律がすげ替わってるリプライズ。エリザベートのシシィを乞う男どもで見たよそれ。*3
旋律と構図による圧縮言語がうますぎる、天才の所業なんだよな……。
 モーツァルトさんのことは中学音楽で習いFGOで胡乱な再履をしたがM!のことは全然知らないので、田代さんがどういう表現してたのかは他の人の感想を見てください。私は彼が少年を演る顔で出てきたから過去回想曲なのかなと思ってたらあの歌詞とあの旋律をお出しされてクンリータッグの天才さに情緒がKOされてしまいレポに残すどころではなくなってしまいました。はじめて聴く曲だけど少年のころの回想なのかなと思ってたらもう軽やかでも自由でもない、でも大人になれてもいないモーツァルトが出てきたらオタクは静かに目を瞑るしかできないんですよ。音楽としか生きられないひとに権威や責任の首輪なんかつけるから……。
作品知らないからそういう話じゃなかったらごめん。この曲聞いて今回見送るつもりだったパンフ買ったからそれでご寛恕ね。

「ダンスはやめられない」昆さん

 やったー!!!私M!でこの曲がいちばんすき!観たことないけど!観たことないけど咲妃みゆさんがなんかのコンサートで歌ってて……。そのときの情景がさ、闇色のバックに彼女と声だけ色鮮やかで、脆くて弱い退廃した華やかさが夜に見上げた金木犀みたいでめちゃくちゃよかったんですよね……。いえM!のこと何も知らないんですが……。
 光のない目で俯いていたコンスタンツェが「彼は芸術家」って言いながら乾いた軽い笑顔を浮かべたのでこの関係は破綻するなと思いました。たった1フレーズでああこれは無理だをわからせてくるじゃん。この縋るような寄りかかりを向けられて、受け止め支えてやれるほどしっかりした大人じゃないでしょアマデウスくん。知らんけど。
でもコンスタンツェはアマデウスのこと愛してないわけではないんだよなたぶんな……。アマデウスがコンスタンツェを愛してないわけではないだろうのと同じように……。
 コンスタンツェもアマデウスも、自分のパートナーが大人だったら手を引き支えてもらって幸せな形になれたんだろうにね。どちらもそういう大人ではあれないから結ばれたことが破滅だよ。


「破滅への道」小野田さん、佐藤さん

 サリエリサリエリだよね!?何もわからん(観てないので)けどその言い分、“先生”の規範性と言葉の重さ、サリエリの気配がします!佐藤さんが何度も繰り返す、モーツァルトに突きつけるようなフレーズがいっぱい好きなんですが佐藤さんの歌唱verでどこかに音源残ってませんか。この演目メンバーでCD録って出ししてくれてもいいんですよ。
 音の当たりは美しいまま深さと重さと厳しさがあるの最高だなと思いました。サリエリが継がれ担い後進へ託した伝統と権威の重さって感じでいっぱい好きだった。
音に関しては同じ理由で「あなたへ続く道」の宮本さんパートをずっと追っていたので、低音域が深くて綺麗に歌える人の声が好きなんだな……?を気づきつつあります。デスミュ・SG・LNDの初手例外*4で気がつくのが遅れただけで数年前からその傾向はあったな……山野靖博さん*5出てくると耳でずっと追ってるもんな……。

「星から降る金」涼風さん

 確か一度も聞いたことがないままサビのとこだけふんわりとした記憶にしていたんですが、答え合わせがなされました。
 ときどきぺたりとした子どもの声色が入るので子守歌か壊れて子供になったコンスタンツェの歌なのかと思ったら、コンスタンツェが最後に大人になってびっくりしちゃった。ぐんと声が変わって、深く安定した大人の声になるんだよ。責任と愛(ただ与えるという神の愛)を知った大人の。
 あなたのことを愛しているからあなたの元から離れます、成長だったしだれもわるくないじごくがひとつ完成していて、ぼくはわたしは。
 ソロナンバー2曲だけでその人物の変化をお示しできるクンツェ&リーヴァイの天才加減と、その2曲をこう抜いて並べるクンリーコンのセトリ構成者の腕なに!?このセトリ考えたひといっぱいおちんぎん発生してほしい。

 大人になれないアマデウスと大人になったコンスタンツェの対比がきれいだなと思っていたら「何故愛せないの」が入ってるのCプロだけらしくて、待っ……えっ……!?となってしまいました。待ってくださいこのクンリータッグの天才コンボ(コンボではない)がキマるの全公演中3回だけなんですか!?!?田代さん本役じゃない(なかったよね?)から全プログラムにあるものだとばかり思っていたが、えっ、別のプログラムにはその回だけのだれもわるくないじごく(最高)がご用意されていて……!?
 ねえ、このコンサート全プログラム収録盤のCD4枚組出ませんか!?!? 1ルート購入版絵馬*6や野ばらがいっぱいCD(そんな名前ではないです)みたいな感じでさ。


レベッカもレディベスもほとんどノーコメなのはごめんね知らないものにラベルを貼るのができなくて。
ねえところでなんですがステージバック、レベッカレディベスモーツァルトは金の鎖と円環で、MAとエリザベートは宮殿という牢獄なんですか?


「もしも鍛冶屋だったなら」原田さん、佐藤さん

 パパ!!!!!!!!!
 私は全てのフランス革命モノでルイ王(架空存在)がだいすきになってしまう性癖(辞書通りの意味。性的嗜好の誤用ではないです)があるので原田ルイ王ももちろん大好きでした。無力でさとくて優しいおうさま。しあわせに王様をやるには向いていない優しい、けれど飢えないおうさまの暮らしでなければその優しさが育まれる余裕はなかっただろう人。

「私たちは泣かない」花總さん、田代さん

 エリザとMAのどっちもを本役で組めるなんかすごい組み合わせ(の一方*7が見えるまではチェック薄めだったから覚えてないのかもしれない、だとしたらすみません。
……ところであの、田代さんこの曲どこかで井上さんに持ちかけてませんでした?メロと歌詞には聞き覚えがあるのそれな気がするんですけど……。
 この時点のマリーやルイと比べて遠くまで見えている人として描かれてるのはそうなんだけど、劇場で観たときの印象がフェルセン、おにーちゃんしてるけど歳相応に不安がるんだな(マリーちゃんと同い年なんだもんな……)だったのでマリーちゃんのほうが心が強そうなの見ていて楽しかったです。相手の愛を信じられるときの花總マリーちゃんはつよいね。


「愛と死の輪舞曲」城田さん

 生で観る城田トートこわすぎませんか??????好きです。
コンサートでもよく出る曲なので色んなトート閣下みてきたけど、目を離してはいけないと本能が警鐘鳴らしたのはじめてだよ。
黄泉を顕現するっていうか黄泉が顕現したみたいなトート閣下ですね。ヒトって、死という概念そのものを表現できるものなんだな……。

「マダム・ヴォルフのコレクション」涼風さん、原田さん、アンサンブル

涼風マダムが媚びに媚びたきゅるんとした声と表情で歌い上げた次の瞬間スンッと真顔に戻るの、カワイイー!サイコー!って大はしゃぎしちゃった。自分の何が魅力で何に金銭が発生してるかよーくおわかりのこのプロ意識、かつて「スペシャル」だったんだろうなと思わせるマダムでした。ところで涼風さんが'21エリザで3ゾフィーがつけていたピンク・青・緑の3色をつけているの衣装さんの発想が最高では?
原田さんはね、めちゃめちゃ楽しそうだなー!と思いました。すっごい楽しそう。

「闇は広がる」城田さん、田代さん

 城田トートの存在感がこわい(楽しんでいます。)さっきも言ったけど、シアタークリエの舞台の上に死という概念そのまま顕現できる人類がいるとは思わなかったでしょ……。
ルドルフがトートから意識を逸らしているときはただ隣にあるだけなのが、振り返ったルドルフが閣下を視界に捉えるとすうと存在感が増すの、……すごくない!?なにあれ!?
城田トート閣下の存在感はそうだね”死”ってそういうものだったねと思い出させてくれる。いつだってすぐ隣にあるのに、人間は意識を向けるまでその存在に気が付かない。
 もちろんルドルフも見てたんですけど、何故ならこの曲は言葉を向けられた側の反応を観るのが一番たのしいと思っているので、でもトート閣下が……死という概念がすごくて……。
狂気にも悲哀にも振れていないおりこうなおうじさまが孤独に付け込まれるのは確認しました。たぶん……。わかんない、私が城田トートに完全に呑まれてそれ以外のすべてが記憶から吹っ飛んでるのかもしれない。
波乱を乗り切る胆力も改革をやり切る勢いも足りない、あと一手の術にトートの誘いを取ってしまった皇子様、パパの皇帝教育かママの自由への希求のどちらかをもう少しでも持てていたら別の道があったかもしれないのにね、の印象。(わたしはエリザのルドルフの基本形態をパパとママを足して2で割ったような、それゆえどっちの生き方もできない息子だと思っています。)

「夜のボート」涼風さん、田代さん

 涼風シシィ、拒絶がきっぱりしていて強いな……と思いました。つよい女は好きだよ……。愛していないわけではないんだろうなと思うけどなんかその愛、あなたを個として欲しいではなくて”かわいそうなひと”だったりしませんか? いや、まあ、この曲まできてあなたを個として欲しいと思っているシシィは観たことないけど、わかんないだろうなと思いつつ「わかって」を言ってそうなシシィもいるんだなというか。
 ちいさく首を振って入り静かに首を振って去っていく田代フランツ、シシィと分かり合えることが絶対なさそうでにこにこしてしまいました。オタクはみんな好きなやつだよ、出逢ったことが破滅だった、そんな二人の関係性が嫌いなオタクがいるだろうか。たぶん割といるけどそれが嫌だったらクンリー演目観てなさそうだなと思いました。
 ところで田代さんはコンサートだと曲の終わった後に表情を笑顔にしてここで終わりをすることの多い方なんですが*8、このコンサートではたぶん1回もそれがなく、演目ごとひと繋がりで一個の演出なんだなーと思うなどしました。

「最後のダンス」城田さん、花總さん

 トート閣下の纏うおそろしさが随分と薄くて、エリザベートへの執着の強さだなあと思いました。脅威は脅威なんだけど、でっかい獣とか強引な男とかのそれであって、存在に対しておぼえる畏怖ではないというか……。黄泉そのものみたいな閣下をただのひとりの男におとしてしまうんだからシシィはすげえや。
あの闇広の後にシシィの前であらわれる生き物らしさを目の当たりにすると、閣下はルドルフのこと個としてはどうでもいいんだな、っていうのをまざまざ見てしまった気持ちにもなりますね。ルドルフは唯一の友達で絶対的な味方と思っているっぽいのにかわいそうね。
 言う場所みつけられたなかったからここで言っていい?花總さんの肩や首回りに細かいラメが入っていて、こういう白いドレスでライトを浴びると匂い立つように輝くの演出がうつくしすぎて大はしゃぎしちゃう。純白のドレスに首輪と腰紐が重く黒いの、皇后という義務から逃れられなくて最の高だよ。首輪と呼ぶなだけどでもシシィを縛るものじゃん。日本版はそこまででもないけどウィーン版コンサートは歌詞も演出も完全に首輪なのでみんな見てみてね、WOWOWオンデマンドにあります。


ところで本役青年ルドルフによる「ママ、どこなの」はないんですかせんせい!
大人が演じる少年少女が好きすぎるため(以前に1回だけ見たのが本当によかったのもあって)宝塚トートと東宝ルドルフが揃うとつい期待をしてしまう。今回田代さんも佐藤さんもいるしお二人とも歌えるか歌えないかで言えば歌えるほうの方な気がして。
大人の歌唱力と表現力で描かれるルドルフ少年の孤独とその穴を“埋めてしまう”はじめてで唯一の友だち、よいぞ。

 

内容じゃないとこ。

アンサンブルの個別紹介はないんですか!?(追記もしたけどありました。ありがとう。)番手(というかなんというか)が一番上っぽいアンサンブルのおじさんの表現がおれはたいへん好きになったんですが誰ですかあなたは!?!?
パンフに顔写真載ってるよ!みたいなことを教えてくれる人が出そうなので補足しますとパンフにあるのは知ってます。
ただ私は人間の顔の区別がつかないので声と動きを覚えてる公演中に紹介してくれないとどうもならなくて。どのくらいお顔がわからないかというとお衣装替えして出てくるたびにひとり「この人は涼風さんと花總さんのどっちだどん!」をやってた(声を聞けば答え合わせはできる)くらいだめです。あと写真集パンフは買った。見た。だめだったの。
→ここまで幕間に嘆いていたんですが2部で紹介がありました!やったー!ありがとう!中山昇さんでした!
→配信も観たんだけど違うかもしれない。2曲を見て気になったのだが、それぞれが別の人だったのかもしれない。

 

あとあの、クリエちゃん無理は言わないつもりなんだけどコロナ禍以前の呼びかけ再開はしてくれる気あったりしません?
公演直前の個別注意呼びかけまで戻してほしいとは言わない、言わないからアンケート裏お願いパンフはどうですか、あれ復帰したりしませんか。ペーパーだと配布人員とブツ代のコストが大きいようなら開演前&休憩中のスクリーンにどーんしててくれてもいいんだけど……。
コロナ禍前にあのお願いパンフが出てきてから、公演中にいやな思いをすることが格段に減っていたんですよ。あの頃の普段舞台へ行かない人を誘うのに良い劇場に戻ってほしいなって……身勝手っちゃそうなんだけどさ……。

いやな思いの具体例ですか。そうですね私語してたり騒ぎながら*9とともに椅子を蹴られたりガサガサ音からの嚥下音を聞かされる羽目になったりとかですかね。今回ぜんぶあったんですけど。どこの界隈とは言わないが、食うな騒ぐな暴れるな、小学生の躾ですよそれは。

*1:Sound Horizon「Moira」の主人公。死の神に愛された双子のかたわれのお話だよ。

*2:まどか☆マギカを見てね。映画1本にまとまってるからね。ぶっちーは愛着のできたところでブローを打ち込んでくるから軽率に勧めるのは躊躇うんですけど、……でもこういう言い方あれだけど韓ミュが好きな人は虚淵脚本も口に合うと思うな……。

*3:私は独語エリザコンで『あなたに繋がる扉を開けて』の懇願とその拒絶の因果が全く同じフレーズで、夫のたった一度の懇願を拒絶したシシィがたった一度の(自らトートに死を請うた)懇願を拒まれる構図なんだとやっと気づいてその綺麗すぎる因果応報に天才じゃん鬼かと思いました。

*4:ミュージカルというものをよく知らないうちに石井一孝石丸幹二田代万里生の歌唱で殴られたらテノールの声が好きなのかなと思うじゃないかよ。彼らがつよいんだよ。うち2人は藝大卒でうち2人は元四季だぞ。

*5:バスバリトンの人。確か前回のジャージィで新生フォーシーズンのメンバーにいたよ。

*6:ブルーレイで発表された音楽物語で、視聴者の選択で曲目と展開が変わり隠し曲が出てくる上にランダムでキャラ語り曲や突然死中断曲も出現する怪作。Blu-rayでシミュゲをやるな。いやRevoちゃんはどうかお好きにやってくれていいんだけど修復不可のバグが出るなら基盤のプログラムはブルーレイじゃなくてPCゲームのそれにしてほしかったな?出た手水曲とせり曲をスチルでいつでも視聴可にしてくれたら全然追加で払うよ?

*7:もう一方は花總-古川ペア、佐藤さんもそうだけどパパもといルイ王とマリーのデュエットあったっけ。この2人が一緒に歌うの家族曲だったような。)))が出てきました。‘18MAのマリー×フェルセンでエリザのトートシシィフランツが埋められるの何回考えても贅沢度がばぐっている。
 知らない流れに知ってる歌唱のメロディが出てきた……?となっているうちに終わったのであんまりわかってないんですが。この曲‘21MAにもあったのかな。フェルセンのこと貴族の傲慢((フェルセンがマルグリットの出生を“切り札”と信じて疑いもできないのが私は大好きなんですよね……。同じ人間として接しようとしている彼が、血の繋がりが価値を持たない“人間”がいると思いつけさえしない貴族の傲慢を持っていると知れるの本当にテンションが上がりました。マリーや貴族どもが振るう、自分たちと違うものを存在ごと知らないままで(安穏と生きて)いられるという暴力を彼もまた。

*8:だから彼を見てると奏者含めての拍手タイミングがだいたいわかり、つくづく親切な人だなと思う

*9:おれは客のこれで片耳の中音域が損傷してるため(他の高さが-5くらいでここだけ-20くらいのやつ、しかも片耳だけなので補聴器入れるほどではない)客席でのゲラ笑いもサルの真似も本当にやめてほしいんですけど、