俺はこの記事では徹頭徹尾、当時の記録の情報だけしかないパネルを真実として提示するのは無神経がすぎる、どうしてその語を選んじゃったのよりにもよって言葉と音楽と芝居でできたエンタメを売っている企業が、という話しかしておらず、提示内容が誤りであるなんてひとっことも言ってないが!?
— 巣谷⛩ (@stanigh) 2024年4月7日
何を書いたかだけじゃなくて何を「書かなかったか」も思想が出るんですよ、ことニュースや記録においてはそれが暴力になりかねないってとこから復習しなきゃいけない大人もいるとは思ってなかった。
何を「あった」とするか、まして「正しい/正確だ」とするかなんてめちゃくちゃデリケートなところというか、極論言ってしまえば史実モノの当時情報や背景の共有って作品そのものより気を遣うとこでさえあるんじゃないかと思う*1んですけど、強者*2の「事実」を真実と言っちゃうのもうちょっと配慮が必要なところだったんじゃない……!?何を「事実」として紹介するかでさえ表現と内容にかなり気を遣わなきゃいけないとこだと……思うんだけど……。
”true history”や"the truth"を直訳しちゃったのかなと思うんだけどさ、同じくデリケート史実演目のアリージャンスではもうちょっと頑張れてたじゃないですか……。
私ぶっちゃけ社長が変わってからのホリプロの好きじゃないんだけど(共有地から「収穫」するのみでその維持をする気がなく見えて。)この瞬間だけはこのあまりな無配慮がホリプロだからであってくれ業界の肌感覚ではなくあってくれと願ってしまったよね何故なら今年はこの後にWWⅡ題材ミュージカル*4が二本控えてるから。
ごめん内容の話するのまた別にでねでもいい?
→書きました。途中まで。
*1:日本人、に限らずかもだけど、日本人は演者と登場人物の人間性の混同はしない傾向が強い一方で、創作としての経緯と題材事象の事実との完全同一視には陥りやすいよね。印象操作と思想誘導をしやすい性質だなと思います。蛇足だけど私が日本版および韓国版スリルミの出し方、実在事件であることは述べるが名前から何から切り離しまくって(同一視すべきでない)完結したフィクションとして扱えるようにしていることをよく考慮されていると思っているのはこのあたりです。聖書・礼拝・神の国が生活と人格に染みついていない民族には、ユダヤ人の金持ちがそうでない子どもを殺したって事件のニュアンスを肌感覚で捉えることはどうあってもできないと思うし(付け足された創作部分があのオチだし。『私』は『彼』を愛してる限り煉獄行きだけどそのニュアンスも伝わらなかろうし)、それならフィクション性を上げて殺人による不可逆な変質をだけ持ってくるほうがよっぽど配慮してあるんでは。
*2:私この「強者」についてはアメリカの、とか英語話者の、ではなくて「アルファベット言語圏の」「コーカソイドの」「キリスト教信仰が生活に溶け込んでいる地域に属する」をイメージしていたんですが、もしかしなくてもしっかり認識共有しなきゃ伝わらない箇所でしたね?
*3:ゆえに私は日本でWW1~WW2周りの演目やるの賛成じゃないんですが。日本のいまの創作、その時代ドンピシャ舞台背景でもそのあたりが綺麗に排除されてる(から、よその国の創作を見て思想が強いなと感じる)ので……。当時の自国の歴史観がないができてないのにそんなことやると、相手国への感情が強烈に悪化すると思うな私……。天秤の一方に乗っているべき自国観の錘がない。
*4:私はあれらのこと、ここ30年弱で大正〜WWⅡの国際情勢や国内の肌感覚をあらゆるエンタメから排し続けてきた(こまつ座の喜劇寄り演目でさえ思想が強く見えるってそういうことだと思うよ……)日本には演って平気なだけの土壌ができてないよと思っているけど……。「しょうがなかったと考える自国に都合の良い歴史観」を持つ情報機会さえなかったのに、相手国側のそれだけを向き合うべきものとして押し付けるの相手国への嫌悪感情を煽る悪手になりかねんと思う……。そこのフォローをするために相手国側の価値観としての作品を書き換えるのはもっと悪手だし……。
*5:題材がセンシティブなだけで提示情報はそうじゃないじゃんって思ったマンがいるっぽいので(絡まれたので)1個だけ確認したいんですけど、万が一「この世界の片隅で」で同じことが起きても同じこと言うんですか。WW2は、原爆は題材なだけって。私はそんな恐いのヤなんだけど……。