つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

エリザベート配信の巻(ログです)

博多座ちゃんがアーカイブ用意したのいっぱいえらかったので買いました。カメラワークは何したいかよくわからないけど*1音を頑張ってくれてるので頑張ったねという感じ。

31日回ですがそのうち30日回も足します。マスク買収以降仕様が変わってツイッタからメモ帳に転記するの大変になってさ……。

 

1幕

あんまり言うとやめちゃうかなーと思っていつもよりは黙ってたんですが、今期の田代フランツの死後硬直をして?らっしゃる?みたいな硬い動きがおぞましくて大好きなんですよね。死者の安寧を蹂躙しているようでとてもテンションが上がる。
一度しか見なかったので不随意反射だったんかなと思うんだけど、雷の光ったタイミングでぴっと脚が突っ張った回があってぅゎぁ死体に電気流したときのそれだ……と思いました。

剣幸ゾフィーも昨日の涼風ゾフィーも、ここだと生きてるときのゾフィー様だな 悪夢で香寿ゾフィーが生前は絶対しないような強い感情表出をしていたのでどうかなと思ったんだけど

トート閣下ひとめぼれでべた惚れじゃん 舞い上がってる

愛と死の輪舞曲、トート閣下が押しやったところでゆっくり柔らかく沈んでいく花總シシィが好きだって10月からたぶんずっと言ってる マリンスノーみたいだ

古川トート、配信で見ても3トートの中で一番ねちっこくないな、甘酸っぱいというか……。いや別に酸味はないかな、花の香るような恋って感じだ。ふんわり恋が匂い立つのちょうかわいい。

古川閣下、やっぱり自分じゃシシィを抱きあげないな? 後を追いはするけど線の向こうへは踏み出さない。踏み出せない?
でも自分のあり方を思い出して足を止めるとこ映ってなくてしょんもりしちゃう

「偉大なる愛が芽生えた」のは誰に?閣下に?

黒羽ルキーニ、皇帝が何を下すかを見極めているな伯爵が侯爵の名前を出すときのちょっと皮肉ってる感じ、陸軍の侯爵と役人の伯爵で宮廷の中でも一枚岩でないのかね。フランツはどっちかというと侯爵を気にしてるけど、彼より爵位が上の伯爵を無視するわけにもいかんのだろうか 

田代さんがここぞのところでカメラに完璧に目線合わせてきて田代さんだな……と思いました まる
ゾフィーの一言ひと言に反応してフランツの表情が変わってくところや訴える者々の立場によって反応がまるで違うゾフィーが映ってなくてしょんもりする。私は言葉の受け手の変化をみたいが(それが存在するのが舞台モノならではの魅力だと思っているので)配信したり円盤にしたりする人たちは皆してそこをカットする

田代フランツ、基本的に姿勢が良いけど皇太后のお人形をやるときには指先までピンと伸びるのかわいいなと思っています かわいいっていうかわかりやすくていいよねというか

今回の配信で悪夢の死にゆく者たちがアップになったことでお見合いできゅるきゅるしてるかわいい姉妹ちゃんはマリアちゃんらしいことがわかりました。末の妹ゾフィーは「父親がいないなんて!」の人っぽいけど、中の人が一緒なだけで別人物なのかなここでは。マリアちゃんがあの感じだとまだ生まれてないのもワンチャンでは

剣幸ゾフィーのここいち柔らかい「フランツ」、バートイシュルのお見合いはオフなんだなー。田代さんカメラの存在をすごい意識してるっぽくて笑ってしまう、いえかわいいのですが

お見合いでルキーニに引っ張られるシシィとフランツ、このペアはどっちも胸の上あたりから糸を引かれるように動くからかわいい。狂想劇「エリザベート」のお人形ちゃんだね

ちょっと詰まったような声で「言わなくてはならないことがある」とやるの、言いたくないんだな彼はという感じでかわいい

花總シシィ、言われてることの重さが全然わかってない!んもう、ってお小言言われてるみたいなちょんと向き直り方をする!かわいいー!

フランツとシシィが相手の言葉のどこで表情を曇らせるか見せてくれ!!!!!!このペアどっちもすごく繊細にやる人らじゃん!!!!!!

何が待っていると言われても相手がいれば大丈夫と無邪気に笑い、伝わってないとわかってるのに相手の言葉に笑みが浮かび。このペア幼くてかわいいですね、少年少女の青い春だよ

だいたいの演目で正面から見える見えないにかかわらず袖に入るまでは役の振る舞いをして捌ける田代さんがこの曲の後とかは正面から陰になった途端にすととととっと駆け下りていくのでここの裏よほど忙しないんだろうなと思っている

ここでぐるんぐるんされる黒羽さんを見るたびにあっこの人踊れるんだな……と思う それはそれとしてルキーニの目ががらんどうでこわ

婚礼の儀トート閣下、甘い恋が裏切られた怒りに転じていてここかーってなる
互いに互いを無視しているゾフィーとマックスがぶつかるのはルキーニの杖の音、おもしろだわね

楽しげに踊る花總シシィが場にふさわしい動きをすると田代フランツが笑顔で頷いてやる、この2人に大はしゃぎしてしまいました。WOWOWオンデマにあるウィーン版コンサートの、あのシーンが大好きなので

はけてく田代フランツが心臓押さえてるの(より上だけどあれは物語の心臓だと思う、左胸の、息を吸ったときに大きく膨らむところ)せっかく映してくれるなら抜いてよう
抜いてくれてたね ごめんねありがと 好きだよ

最後のダンスの古川トート閣下、出だしは柔らかい口調で不貞をなじっていて笑っちゃった。わかってないシシィの目を己の感情を見せずに覗き込むのこわ
だんだん憤りと屈辱が責苛む嗜虐の形で出てきて最後は頽れるシシィを上から冷たく見下ろすの、閣下が人外じゃなかったらゆるされなかったよ

腕を上げるダンサーとトートを見せるの、カメラ位置めちゃくちゃこだわって抜いてるじゃん 好きだよ

フランツくん、シシィが怯えていることはすぐに察することができるのに何が厭なのかは察するどことか言葉にされても全然伝わってないのシシィも可哀想だけど彼の育てられた環境もなかなかに苛酷なかおりがする。
そこを察してケアをする感受性が育ってないっていうのは、自分が感じ取って何かをしてもらったことがないっていうことでないかと思うんだよな。

自分が彼女をどれだけ打ちのめすことを言っているかまるでわかってない、言われたシシィの反応を見てもピンと来てなさそうなフランツくんそういうところ……(好きな場面です) 知らないことをしてやることはできない、それはそう

花總シシィの自由への希求、郷愁とちょっと似てると思う

諍い導入の黒羽ルキーニ、煙草が似合いそうなしぶい甘さがあるわね

 初めての諍い、花總シシィがまだフランツを信じているタイミングがすごい好きなんですよね 悪意、あるいは心と言動が食い違うことを知らない無邪気で幼い少女性
 田代フランツの内心どうあれ言うべきところと為すべきところを完璧な皇族スマイルでできるところ王という機構って感じでで大好きなんですよ そのフランツの一挙一動がどう響いたのか全部出ちゃう花總シシィを見るとシシィかわいそうにな……が全開になる(楽しい)
 フランツの肩からこぼれおちた花總シシィの手を受け止めて柔く握って揺らす田代フランツ、あっかわいいと思うんだけど直前のやり取りまで込みで見るとめちゃくちゃグロテスクでテンション上がっちゃうね シシィの変化の表面には気づくのに何でかも意味するところもわかってやれない

 2年目の諍いでゾフィーに食って掛かる雷鳥の母鳥みたいな花總シシィがすっごい好きなんですよね……弱い生き物が我が身を顧みず子を守らんとする、かわいい
田代フランツ、一度ベッドを覗き込むをしなくなってる?まっすぐシシィに行ったね

 3年目の諍いでふうっと振り返る花總シシィがフランツに対峙するときにはもう敵に向ける顔をしているの、私は大好きで観るたびに言ってしまうんですがやっぱり今回も言います
 シシィがぐいと距離を詰めたことで彼女が何か怒っているか頑なになっていることは察してびっくりするのに、なんでそうなのかは……ねえフランツくんわかってる?わかってはなさそう

三色旗のドレスで前に進み出る花總シシィは不安そうにしているのに、もうフランツに励ましてもらおうとしたり頼ろうとはしない。

エーヤンハンガリーを言ったシシィを諌めようとする(言葉は呑むけど)、この時点でもうシシィよりフランツのが人身掌握へたっぴなのが分かるのとてもよき フランツがオーストリアハンガリーを治めるにはシシィの美貌が不可欠なんだよ(なおやや史実)

トート閣下の姿を見かけると不安げにしてちらちらそちらを気にする花總シシィ、彼が自分に害をなすものだと思っている 正解です

花總シシィが敵意を隠さなかったり強く声を荒げるのが我が子の絡んだときなの、かわいくて好きだよ

カフェタイム1番で革命家の中距離をちょいちょい映し、2番でも跡継ぎのニュースに顔を向けるところ映してるので何やってるかわかりやすくなってる やったね編集ちゃん
でも聞き耳を立てるルキーニをカメラの外に切っちゃったらなんでバチャーニが「カフェを一杯」「どんな時でも油断は禁物」したのかわからないよ……。
それはそれとしてこのカフェタイムのカメラワークは黒羽ルキーニが踊れる人なのがよくわかる切り抜き方をされている。よき

ヒトに化けた古川トート閣下、激しい感情の見えなさと所作の美しさが気品とカリスマに転ずるの好きなんですよ……。黄泉の帝王のときとはまた異なるついて行きたくなる魅力がある。

最後通告前のエリザベートへの懇願、声色だけで悲哀が出せるのすげえよな
懇願の最後にはぐすぐす泣きが入るのかわいくてちょっと笑ってしまうんだけど(わたしはキュートアグレッションが強いので)、縋りたいと思う人ができてよかったねという気持ちにもなりますね

花總シシィ、自分がフランツにとってひどいこと言ってるのをわかってて、それを口にしなきゃいけないことにもダメージ受けてるのいい子だよね。
フランツには他にできる考え方も行動も知らなかったわけなので可哀想なんだけど、どっちがよりかわいそうかと言えばシシィが圧倒的にかわいそうだよ

ミルクで民衆を心配して近寄ったはずの革命家たちが、この状況が”使える”ことに気づいて慰めるのでなく煽るほうに切り替わる瞬間を愛しています。人類のいっちばん愚かなところ(最も愛おしいところと同義である)が詰まっている。

黒羽ルキーニのここだけ低く杭を刺すような「今」、興奮する群衆や革命家の中でただ1人冷静なの好きだよ

最後通告に決断した田代フランツの声が抑えるようにぐっと低くなってるのが好きだという話を、まあたぶんもう3年ぐらいしているんですけど。
彼の決断に応えた花總シシィは内心をそのまま出すのを止めて見せたい姿を、目的を達成するために見せるべき姿だけを出すようになっているのがね、いいよね……。双方の少年少女時代の終わりを感じさせてさ。
誰になんと思われても気にしない、自分の心をまっすぐ表に出す自然な少女はもう死んだ。彼女は勝利を手にしたのにね。

今回映ってたかどうか見そびれたんですが、出てきたシシィの光輝く姿を見て田代フランツが自然と皇族の敬礼(2幕でゾフィーと訣別するときにしたような)を取ってしまったところでもう勝敗が決しているんだよな。この2人に関しては闘っているつもりなのはたぶんシシィだけなんですが……。
ゾフィー陛下もトート閣下も皇后陛下も戦いだとわかっているのに、フランツだけはこれが戦いだとわかっていないのかわいそみがあります。

このペアあれですね、フランツは自分の感情を言葉にすることや異なる意見でも(言う前に)しまい込まないようにすることを覚えていくのにシシィはありのままの気持ちを、自分の本音に近いものほどしまい込むことを覚えていくの残酷でいいですね かわいい

2幕

キッチュで体の向きを変えながらぱっとお客に目線を飛ばしに行く黒羽ルキーニ、刀ミュ(ファンサおねだり団扇があると聞きます)で刀剣役やってた人のワザマエを感じるな

田代フランツ戴冠式後のお目見えで笑わなくなってるー!いやふんわり笑みの気配はあるんだけど東京のときは謁見の間みたいな強めの皇族スマイルしてなかったっけ フランツの笑みが薄れたぶん完璧に美しい笑みを絶やさない花總シシィの美がより強く薫る

それはそれとしてカメラと正面から目が合うタイミングですっと笑んでみせるのうわすごってなった

私が踊るとき導入、こういうこと起きてたんですね いつもフランツがマントを捌く動きをガン見してしまうので

悠然とした帝王やりつつちょいちょい切ない恋心みたいな顔する古川トートがかわいくて、冬。シシィに見えてるからそんなお顔してみせるの?

シシィ、シシィすごいいやそうな顔してる……。その嫌悪をトート閣下には見せないところでやるところに、彼女はもう笑顔とドレスで戦う淑女なんだなと思いました。

ルドルフくん歌うま……。あと歌唱のときでも表情の演技をしている少年ルドルフくん、今期はじめて見た気がする。子どもさんの吸収速度すごいね

このルドルフくんが欲しい「友達」(と古川トート閣下が思っている人物像)は、自分と同じ場所にいて自分と同じ気持ちでいてくれる誰かなんだろうな。
少年ルドルフの視界から外れた瞬間に彼への共感も関心もすっと表情から消え失せる古川トート閣下、残酷。好き
少年ルドルフを眺めていた古川トート閣下が何かを思いついて、彼の感情が露わになったことで問答無用で惹きつける人外の美が崩れるのテンション上がっちゃうな……。エリザベートのことを想うと絶対的な君臨者、黄泉の帝王ではいられないんだな彼は。

精神病院で患者たちの言動に動揺しつつもまだ皇妃の振る舞いを保っていた花總シシィがついに目を瞑って上げた腕で身を守る、その瞬間に割って入り怒鳴りつけるスターレンの忠義と“わかってる”感たるや。
いやまあたぶん強き皇后を剥がしてるのは花總さんなんだけど、タイミング完璧でスターレンの行動が因果の果に見えるのでわくわくします

シシィの意志を尊重して自分の気持ちを抑えつつ彼女が危害を加えられそうなら躊躇わず我が身で守る、いい家臣を持ったよ

彼女を想って守る忠臣がいても孤独の中にいる、そんなシシィの姿を黒羽ルキーニがじいっと観察している

剣幸ゾフィー、曲の速度は変わってないっぽいのに歌ってるところでまでも喋るのがゆっくりになってるように聞こえるの、あれどうやってるん……? 歳を感じさせてすごいなと思うけど何が起きてるのあれ

宮廷内できゃんきゃんやってた伯爵と侯爵がエリザベート(+ゾフィーの癇癪)という共通敵の前に団結しているのなるほどな……という気持ちに

元家庭教師殿、ぼんぼーん!(ジェスチャー&顔芸)じゃないんだよな(爆笑)

体操室の花總シシィ、出てきたときから息が切れてて、一過性のもの(貧血とか)じゃなくてそもそも具合が悪いところに運動したからと見えるのすごいわね

古川ズェーブルガー(擬態)、熱を測りながらカメラと目を合わせにきたじゃん

「王宮から出て行くわ」でチッと目を眇めるトート閣下、正直ですね

おっ、花總シシィが自分のために内心の激情を露わにしたぞ! 古川トートも屈辱ー!って顔を隠さないのでかわいい どちらも変化をしてきている

花總シシィにとって笑顔はもう歓びの発露じゃなくて戦い続けるための武器であり鎧なんだな

続くフランツも母に対して拒絶や焦れるをしてみせるしね、異なる意思を伝えるのさえしなかった青年がさ。ゾフィーも息子が見ていても予想外を繕えなくなってきてるし、成長にせよ老いにせよ鎧にせよみんな変化をしている。

フランツがだんだんと自分の意思を伝えてみることを覚えていくのは愛しているへの信頼が皇族教育で叩き込まれた学習性無力感を上回ってるから起こることだと思うんだけど(”愛している”を気持ちをわかり合おうとしてくれることと認知してるような)、そう思うとゾフィーに抗議する彼は母が自分を愛しているのを疑ってないんだろうなあ。
自分を信じて任せてもらえないことにだか、言葉や感情をぶつけても彼女と話が交わらないことにだか、伝わらないことに焦れるだなんてまあ随分と人間らしくなったものだよフランツ陛下も。泣くほど抵抗があっても否も言えない、口を噤んで気持ちを押し込めるだけだった皇太后のお人形がさ、まるで話を聞いてもらえない子どものように焦れる。
そんでも未だにこわいんだな皇族としての母が……のけぞるように慌てて姿勢を正す

一瞬の10年で姿勢も声もぐっと老け込むフランツ陛下が好きだという話をしても?

甲斐ルドルフ、利発さと父への失望が見えてて、なんていうかこう、帝王学なり歴史学なりちゃんと教育をしてもらっていたら善く治める皇帝になれたろうにね……という感じ

「ママと同じ意見が~」のルドルフの顔、父の逆鱗を触りに行ってる自覚と意志があるじゃん……  やっぱり甲斐さんにもう一期ルドルフやってほしい~~イケコ氏のフランツにしたいオーラは重々承知なんだけどルドルフやってほしいよ、このルドルフを生で見せたい、普段は舞台を観ない知人がわんさといる

田代フランツの対ルドルフ、民が見えない時流を察しない老帝みたいな感じになってる? そういう画を抜かれているのかフランツがそんな感じなのかはわからんが、旧い人、頑なさが目立つ抜き方されてるね

時代遅れの婚姻政策の有効性を過信してる1幕のゾフィーに2幕のフランツを寄せてるのかな
私は田代さんのことは何もしらないがそういうことをするかどうかで言えばするほうの方だと思っています、史実の評価もそういう旧い君主だし

それはそれとして国民からの拒絶に動揺するとこかわいくて好きです。1幕で彼が呟いた、在りたかった君主像の残響がきこえてくるようで。

古川トート閣下、あの日の銃を差し出してみせてまたしまうのさえ穏やかできらきらした人格者の魅力にあふれていて、ルドルフのほしい「友達」は自分の気持ちを見てくれる、共感してくれる誰かなんだろうな、という想像を増してしまうんだなあ。

闇広の要所要所でチョット膝を曲げて古川トートとちょうどいい感じの高低差をつくっている甲斐さん、えらいなと思いながらつい笑ってしまう。いやほんとにえらいよお兄さん、もう一期ルドルフやらない?

ルドルフの髪を撫で回す古川トートの手つき、可哀想だねって感情が見えてこなくておもしろくなっちゃう 毛繕いしてるんじゃないんだぞ(楽しい)

ルドルフにはあんな頼りになる先達みたいなカリスマを見せるのにルドルフの見てないところでは獲物が予定通り動くか冷静に見極めてる古川トート閣下、つよ

偽冠を引っ込められたルドルフを見て獰猛に歓喜する古川トート閣下を見せてよ!!! 古川トート閣下の獲物をいたぶる捕食者の残酷さを映してほしい、革命失敗の銃声を聞きながらルキーニと二人で笑い合うところとかさ。

捕まって名乗る前から泣きじゃくってる甲斐ルドルフ、己のやらかした事の大きさがわかってて頭がよい 好(ハオ)
このルドルフに皇族教育か自由かのどちらかを持たせてやっていればとつくづく思わされてしまう

「ママだけが」で希望を見つけた喜びを浮かべる甲斐ルドルフ、続いた「パパを説得できる」でルドルフから静かに目を背ける花總シシィ、たった一言でできる地獄がここにあります。やったぜ。

差し出す死さえも焦らすじゃん閣下……悪意なく残酷な捕食者のいたぶりなんだよな……

葬儀での田代フランツの姿勢に片脚を悪くしている(中の人がではなくフランツ陛下が)人のそれだとずっと思ってたんだよ、右の踵浮かせてるのか!だから重心が左に寄る、なるほどなー!

ターレンとフランツが同じタイミングであなたのせいではないと首を振るのがやさしいなと思う。シシィはルドルフとの会話のとき人払いをしたから、彼女が自分のせいだと思っている理由を彼女以外は誰も知らない。

夜のボート背景の月、月齢と角度からして3時とか4時とかだから、この2人は黄昏時のプロポーズをで心を寄せ合い夜明け前のランデブーで訣別するんだなーと思いました。いや訣別しに行ってるのはシシィだけなんだけど……。
あなたの愛を疑ってはないが私と貴方はひとつにはなれないのだとちゃんととどめを刺してやるのシシィのやさしさだよたぶん。彼女がフランツにしてやれる全部だもんな。
ひとりの人間の歓びとかなしみと幸せのすべてになるのはシシィでなくても重いんだよな……。でもフランツくんはそれだけを選び取ったのではなく他にはほんとに何もいらないんですよねきっと。他のすべての持ち物は彼にとっての義務なので。

閣下、閣下、あの婚姻の儀から積もらせてきたお気持ちはわからんでもないんですがそれはシシィと違ってただのヒトの仔なので閣下が権能全開にして嬲ったらオーバーキルです。

悪夢のフランツパート、佐藤さんと田代さんの両方聞いて初めてメロディがわかるのおもしろいよね。

好きなところなので何回でも言うんだけど(ログあさったら2019年時点で言ってた)、「与えられる自由を」で陛下の怒りが一転、嘆きと焦りになるのが大好きなんですよ
彼女が本当に望む「自由」の形はオーストリア皇后でいる限り手に入らないと知っているから嘆くんじゃん?

お人形のように何の感情もないトート閣下を見てここが時系列として一番前のとこなんだなと思い、またルキーニには自分のなしたことに意味がほしかったんだね……と思ってしまいました。自分の生と為したことに意味を求めて、だから黄泉の帝王トート閣下が生まれたのではないかと。
黄泉の帝王トート閣下がいるとするならば、彼がエリザベートに向けた「ただ一つの愛」があれば。ルキーニがエリザベートを殺したことへの、エリザベートでなければならなかった意味が生じるんだよ。

*1:普段ミュージカル見ない人には人物の心情の動きがわかりにくく、エリザ周回勢には目玉を外した抜きになってるような気がする。