つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

スリルミーの『彼』で推し香水をオーダーした話。

Scentlyさんで推し香水をオーダーしてみました。まだ届いてません。*1

発端。

RTで回ってきた推し香水のモニターレポ(非公式)を見てこんなノリで騒いでいたところ、相互さんが山崎彼*2の対面式推し香水をオーダーしていたことが判明しました。じゃあ同じ人物でやるかと。

同じ人物の香水をそれぞれにオーダーして比べるの、絶対たのしいやつじゃん? 物語の解釈は人の数だけありますからね。


まだ香水は届いていないのですが、届いた頃には忘れていそうな気がするのでオーダーシートを一部公開します。語りたかったので。そんでせっかくなので書ききらなかったぶんも語りたいなって。1年前の演目だけどTLやブログでさんざ騒いでたからログが残ってるし連作も編んだから情動の動きもわかる!*3

※こんな勢いで突撃しなきゃいけないものではないと思うので、皆さん楽しく気軽にオーダーするのがいいと思います。文章でオーダーするのは大変だなって人に向けた別フォームもあるって書いてあった。

 

シートに書いたこと。

あくまでわたしの感想であり印象・解釈であることをご了承ください。山崎彼はそういう人物じゃない? 推し香水オーダーしてシート比べようぜ!*4 きっと楽しいから!

イメージしたいキャラクター/人物の名前を教えてください

役名:『彼』(主人公の回想譚の中で語られる人物なのですが、1回も名前・愛称が登場しません。物語やモチーフから推察するに主人公と『彼』の間だけで通じる秘密の愛称があったようなのですが、主人公が劇中一度も口に出さなかったため、『彼』を呼ぶための名前は主人公が独占しているのです……)

※この欄で語り始めるオタクは想定されていなかった気がする。本当にすまなかった。でもわからないんだよ名前が……。『彼』だけが呼ぶ自分の愛称は陪審員たちに話したのに、自分専用の『彼』の呼び名(あると思う。)は言ってかなかったからな……。やっと手に入れた自分だけの『彼』をひとひらたりとも渡すものかという独占欲を勝手に感じています。

 

イメージしたいキャラクター/人物の性別を教えてください

男性

男女以外にも選べるので安心してね。

 

イメージしたいキャラクター/人物の年齢を教えてください

19歳
物語中では既に死んでおり、『彼』と同い年の主人公が語る「19歳の頃の思い出」にのみ登場します。この物語を語る主人公は53歳、『彼』の享年は不明です。

 
イメージカラーを教えてください

マゼンタや薔薇色のような、紫のまじったような紅色です。明度・彩度とも高めのイメージです。
見た目…というか外観のイメージは淡い水色でしょうか。白ではなく水で薄められたような。

 
推しの誕生月はいつでしょうか?

わからない

その月の花とかその季節らしい香りとかを持ってくるのかね?

 
大人っぽさ・セクシーさはどのくらい感じられますか

2

0~5の6段階から選びます。

※ふとしたときに薫る色香の強さは、しかしその根っこを掘ってくと「あんなに美しい造形をしているのに精神が幼い、自我の垣根があまりにも脆いがゆえのアンバランス」だと思うんですよねわたしは……。

 
一番似合う飲み物を教えてください

ジュース

コーヒー紅茶ワインなど7種類+その他の8つから選びます。

 
世界観やキャラクター/人物の背景情報を教えてください(MAX999字)

世界観:20世紀前半のアメリ
作品ジャンル:少人数ミュージカル。同じ脚本でもキャストによって人物どうしの関係性が大きく変わる。

物語上のポジション:53歳の主人公が語る「19歳の夏の思い出」に登場する「幼馴染の親友」で、児童誘拐殺人事件の共犯者。殺人事件は自分たちの特別性を証明するために『彼』が立案・計画したものだった。……と、『彼』は思っていたが、実際のところ『彼』が自分から離れられない状況を整えるため、主人公が『彼』を誘導していたことが判明する。主人公の目論見どおり2人とも終身刑を言い渡されたが、『彼』は刑期の途中で他の囚人に刺殺された。

人物の背景:主人公・『彼』とも富裕層の息子だった。2人とも飛び級で進学する(主人公が語る「19歳の記憶」が、大学院1年を終えた夏休みである)ほど成績優秀。
地方議員の一人息子で経済的にも社会的にも恵まれている主人公に対し、『彼』は経済上の理由で進学する大学院を変える、主人公の「金に困っているわけじゃない」という言葉に激高するなど、家族から経済面の援助を思うように得られていないことが窺える。
その原因を『彼』は父親が自分より弟を愛しているからだと考え、弟に対して強いコンプレックスを抱えている。だが、劇中には弟は主人公に『彼』の情報を話して小遣い稼ぎをしている描写があり、『彼』の家の経済状況が悪化していると思われる。
半年ぶりに再会した『彼』に主人公が口づけをねだる、口論の末に『彼』を組み敷くなど、過去の恋人関係や主人公からの肉欲をほのめかす描写がある。

ボーナスタイムですよ皆さん。推しの話を聞いて考える材料にしてもらえるのでいっぱい書いた。せっかくだし。

※どのペアにも当てはまる内容を書いたつもりでしたが、読み返して色眼鏡がかかっているかもしれないと思っている現在です。特に最後の一文。
めんどくさいこと言うんだけどやまこーペアは恋人関係なさそうだなって……個人的には……。3日前の自分と解釈違いが起きている、これがめんどくさいオタク。
あ、このペア『私』から『彼』への情欲はあったと思います。

 
第一印象としてまわりが受ける性格とまわりからは見えにくい内面に秘めた性格を教えて下さい(MAX999字)

主人公は「人気者」で「女の子と遊んでる」と語っているが、友達は少なさそう。片頬だけをぎこちなく上げる神経質そうな笑い方や硬い表情がお人形のようなのに、傷ついた瞬間の表情や気配が匂い立つほど美しく、憐れさが増すほど艶めかしい。主人公へのキスや『彼』からの接触では性的なニュアンスを匂わせて積極的に触るのに、応じて主人公が手を伸ばすとすぐさま離れる。

主人公を突き放すように笑うくせに主人公が少しでも離れると傷ついた顔をする(『彼』は傷ついた自覚もないようだが、そのときくらいしか感情の色が表に出てこない)、感情が覗くたび未成熟さが際立つのにどこか目を離せない艶めかしさがある。性的な誘いをかけるのに性的な接触に拒否感を見せる、拒否を受け入れてもらえずなお迫られるとぐたりと力を抜いて嘘のような無抵抗になる。そういったアンバランスが目に付く青年。
このあたりが家庭環境・交友関係ともに安心できる相手がいなさそうというか……搾取に怯えている香りがするというか……。言葉を選ばずに言うと「虐待あるいは搾取を受けていらっしゃいませんか?」「主人公のこと、(自分への肉欲は持っているが)自分の気持ちを尊重して性欲をぶつけてこない唯一の相手だと思ってませんか?」という印象。

非喫煙者の主人公が『彼』のためにマッチを持ち歩くほどには喫煙するが、煙草を吸う姿がぜんぜん様になっていない。ワインよりうっすいぶどうジュースが似合う男。青年というより大人になれなかった少年。大人になるためには背伸びや挑戦が必要で、それにはいつでも逃げ込める居場所が必要で。『彼』は大人になるため自尊心や安心できる場所を寄ってたかって奪われてきたのだろう、と思わせる不安定さがある。

この物語で示されるのは「主人公が記憶しており、回想として共有しようと決めた『彼』の姿」です。つまり主人公は気のない素振りを見せながらも主人公からの執着に依存している『彼』の孤独に気が付いていないのではなく、『彼』の孤独や主人公の無神経な言葉で傷つく『彼』に気が付きながら知らんふりをしていたのでしょう。そして傷つく『彼』の姿をこんなに美しいものだと、『彼』のことを憐れであるほど性的な魅力の増す存在と記憶しているのだと思います。

※一から百まで強火の幻覚*5です。自分で読み返しても圧がな……強いんだよな……。

 
イメージしたい香りのご希望について記載ください

香水に詳しくなく、この系統!といった希望はありません。温/冷でいえば冷、味覚でいえば甘のイメージですが、どちらもそこまで強いイメージではないかもしれません。……なんか……傷つけたときだけ匂い立つように美しいけど、『彼』自身には内から湧き上がる生命力、みたいなものあんまり残ってなさそうなんですよね……搾取されすぎてて……一番若くて瑞々しいキャスト組なのですが……。

※聞かれてないことを話すんじゃないよ。2000字使っておいて*6まだ話し足りなかったのか。

 

この他、入れてほしくない香りや苦手な香りをご確認いただく項目がありました。
前の設問でジュースのイメージと言っておきながら、ここにレモンやシトラスだめなんですって書いたのごめんねと思っています。*7

 

どんな解釈シートが届くかな! 楽しみですね!

*1:今はオーダー集中してるので、届くまでの目安は30~40日らしいですよ。

*2:2021年度スリル・ミー、松岡広大さん『私』×山崎大輝さん『彼』ペア

*3:しかしオーダーにあたり、その一切を見ないまま書き上げたのであった。

*4:推し香水の解釈シートは公開OKだそうです。

*5:定義:実際には存在しない知覚を体験してしまうこと

*6:上の2つの質問、実は字数上限ギリまで書いていたんですが、まじでお見せできない部分は削って載せています。

*7:ぶどうジュースのイメージ固定なんですよ。もっと言っちゃうとワインにもなり切ってないがジュースと呼ぶには甘味が失せたうっすい葡萄酒のイメージなんですよ。