つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

北斗の拳ミュージカル、観てきました。

ミュ北斗の拳に関してはワイルドホーン楽曲とお歌や踊りつよつよキャストが歌う!踊る!飛ぶ!(なんかいっぱい飛ぶって聞いた)アクションショー!!!みたいなものを期待しているので

という期待で見に行き大満足して帰ってきました。観戦型アトラクションとして最高だった。
あっ内容もおもしろかったですよ。ヒーローショーみたいだった。かっ飛んでく展開(ジャンプ連載の肉体バトルものなので……)や昔っぽいトロフィーヒロイン、たぶん一瞬でも我に返ったら負けなんだけどワイルドホーン楽曲なのでふと冷静になる隙などなかった。場面転換の曲までかっこいいから。
あとオケピからのぞく頭部に塩田さんだ!塩田さんですよね!?ってきゃっきゃしてた。塩田さんが指揮者、の安心感すごいよね。

あっそうだホリプロちゃん今回も全ナンバーの楽曲名をパンフに収録してくれてありがとう!サントラ集待ってるね!ライブ盤がほしくないかと言えばほしいけどそういうのだと場面転換の曲が入らないから……InThisHouseみたいな通し録音盤がほしい。

書こう書こうと思いつつ力尽きたのでここで放出します。


福井晶一さんラオウ
つよい。馬に乗って歌いながら進んでくる覇気が“最強”なんだよな……。この強者の“圧”、完全に歌声のつよさに演技が乗ってるんだと思うんだけど宮尾さんこのポジションでいけるの!?それとも宮尾さんのラオウはここ踊りなの!?という混乱をしています(ここを書いたのは宮尾さんのラオウを見る前です)

宮尾俊太郎さんラオウ
つよかった。全然大丈夫だった。佇まいがもう強いんだよな……。バトル中にトキの蹴りがヒットしていた(気がする、チッて摩擦音がした)のに全然ぶれなくて体幹つよ……と思いました。カテコで空中回転をキメていた。人間は陸上であんなに自由にとべるんですね。

小野田龍之介さんトキ
たおやかで作画の主線が細そうな男(体格が華奢なわけではない。)儚い。若さなのか演技なのか、潤んだように黒目の縁にきらきら光が入るのが薄幸そうなのかな。指先まで動きが綺麗でそうだったこの方踊れる方だった……と思い出すなど。
ケンシロウへの最期のメッセージがラオウのために遺されてった感じでトキ……と思った(幻覚です。)兄ちゃんだいすきじゃん……。

加藤和樹さんトキ
ほんとだHPゲージが赤い。生きてるだけで消耗してる。ときどき嚥下能力が落ちてるひとの噎せかたをしていた。小野田トキは寿命が削れているからもうじき死ぬとしたら加藤トキは最大体力のゲージが削れているから衰弱死すると思う。最期のメッセージ、兄さんとの別れは済ませたからケンシロウのことを案じているのかなと思った。

May'nさんユリア
たおやかで芯の強い女。トロフィーヒロイン言ったけどユリアめちゃめちゃ意思があるので見てて割と楽しい女だよ。自己犠牲的なのに行動の結果にちゃんと責任を持つから逆ハーの説得力がすごい高い。「(シンを)愛します」って言ったときの意志の死んだ目に、おっこれは強い女だぞと思いましたよね。ここまで自分を殺さないと口先だけの約束ひとつできない。武力はあるのにメンタルよわよわの男ども(ほめてる)、誇りと信念をもって己の心を貫くユリアが側にいてほしいのわかるーと思って見てた。いや飛んだときにはどうなるんだと思ったけど。すべてを薙ぎ払うんじゃなかったのかユリア!(言ってない)
ところであの飛んでくシルエット、生身の人間と合わせる映像投影の最高の使い方でめちゃめちゃテンション上がりましたよね。トラちゃんとこのオーラ演出も面白くて好き。物語の受け手が膨らませる想像を阻害しないまま解像度だけを上げられるの技術の粋って感じ。
突然のFLYといいラオウの要求の受け入れと言い、自分の信念と相手の要求の折り合わせが(彼女のなかで)ついたときの顔が好きだよユリア。顔を合わせていたら突きにくいでしょうではないんだよ(好きなシーンです) これを見た後のケンシロウの台詞を聞いてラオウは孤独じゃないもん!!!彼のなかにはユリアが与えた愛があるもん!!!!ってととろいたもんしそうになったけど小野田トキが言ってくれたから着席しました。

平原綾香さんユリア
えっか弱い(ほめてる) 待ってねえ待って、この方Wキャストの相手によって雰囲気ここまで変わるんです……? わたしは今まで平原綾香のやる女はみな内から湧き出る不可侵の意志がある強くただしい正義の女だと思っていたんですが(ほめてる)(本当に)それはWキャストが濱めぐさんだったからそういう女になってたんです……? 相貌認識が弱いもので開始からずっとあれ今日の配役間違えて覚えてたっけと思いながら見てたんですが歌い出すとあふれ出るような豊かさであっ平原さんだと思いました。
いつか平原さんがSキャストで演じる舞台の役を見たい。俄然気になってきた。この方が物語と自分のなかからだけで汲みだすとどんな女になるんだろう。

伊礼彼方さんレイ
ネコ科のおっきいいきものだった。ちょっと離れたところに座ってるのにマリアとケンシロウの話ききながらちらちらそっち見てるのとか。ふらっとどっか行っちゃってお土産朗報もって戻ってくるのとか。3日の命でメロス……と思ってごめん。野宿?で休憩してるときにお水をキャップに酌んで花かなにかに遣り、マリアと笑ってるの可愛かったですね。好きな女じゃなくてまじな庇護欲なんだな。ケンシロウがバトルしてる後ろで歌い出すおうたのパワーがつよい。レイが死んでからジュウザが出てくるのであれこれSキャストでもいけるやつなの?と思ったら最後の展開であっ無理だったとなるなどした。オールスターじゃん。伊礼さん寝ころびながらも頭や肩の角度を調整してるらしく、1Fからでもお顔が見える親切仕様でした。プロすごい。
ジュウザver、モテるし遊ぶけどさっぱりしてそうな男だった。女遊びもからっとしてそう。普段がそうなのか楽日バージョンなのかは不明。

上原理央さんジュウザ
ひとり世界観と掲載雑誌が違う男が出てきて笑っちゃった(ほめてる)なんかこう、イブニングにいそう。サビはオール聞き取れなかったので明日聞きます。日生ちゃん、前方センブロだといまいち歌詞聞き取れんので。キャストのお歌がつよつよなら音として聞くぶんには楽しいので別にいいんだけど、初見なら中~後方が話わかりやすいのかもしらん。
レイver見たら魔性の気配はジュウザじゃなくて上原さんのものだったのが判明し爆笑しました。このレイ女にやたらめったらモテてそう。東京楽だったからかもしれない。

山﨑玲奈さんリン
この子すごいね!?声が出るようになったリンの澄んだ高い声がケンシロウたちと過ごすにつれしっかりした芯を持っていくのすごいなーと思ってた。避難村の皆を奮い立たせる曲のあの気迫。
カテコのときに大貫さんがユリアを抱っこしてるときに山﨑さんが小野田さんのところにとととってやってきてにこにこ見上げてて、気が付いた小野田さんに横抱きでくるんくるんされてました。あの日が小野田さんの大千秋楽だったらしくて、その機転ほんとうにすごいな!?