つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

ストーリー・オブ・マイ・ライフ感想その3

Q.まだ書くんですか
A.はい。
 
〇平方さんトーマス・田代さんアルヴィンペア
いつもアルヴィンを守っていたトーマスの、一番たいせつなものはアルヴィンが守ってたんだよって印象。話は合うけど変わってる友達、俺が守ってやらなきゃと思ってたアルヴィンとの思い出が宝物だったことに気が付いた、みたいな。どっちも意地っ張りだよね。一番の親友だからこそ弱い自分を見せたくないんだなっていうのがさ。
そんな無邪気で型にとらわれないアルヴィンとやさしくて面倒見の良いトーマスを微笑ましく見ていたら不意にアルヴィンは死んでいるのをまざまざと突きつけられるのなかなかひどい(賛美)話だと思いません…?
だって田代アルヴィン何ヶ所か声の色が明らかに違うんだもん……。あの色に何を感じるかは人の数だけあると思うんだけど私はあそこに自己への執着のなさを見て、そこからアルヴィンには固執する未来がもうないことに繋がったので無事じごくを見ました。好みの作品に情緒をジェットコースターに放り込まれると歓喜の悲鳴を上げるタイプなので積極的にじごくを探してしまう。
 
〇田代さんトーマス・平方さんアルヴィンペア
トーマスがアルヴィンの見せてくれる世界が何より好きだったことを思い出した、みたいな印象。最上級かは知らないけども、物語を書くことだってアルヴィンが見せてくれたものの1つだし。この2人、自分のさみしさを伝える前に諦めてしまうところが似ていると思った。見せないと伝わらないんだよ? 伝えよう?
これ賛美の表現として伝わるか不安なんですけど平方アルヴィンの声の過不足なさがすごい。コミカルに寄るでなくおませな女の子や本を買いに来た女性をぽんっと見せるのすごいなーと思った。過不足なさというか装飾の見えなさというかに、記憶でも本棚の前でもただのアルヴィンとしてそこにいるような感じを受けてた。気がする。トーマスがめちゃくちゃ虚勢張るのと対照的で。
最後の最後でアルヴィンは死んでいてトーマスのためだけにこの世界に降りてきたんだっていうのを見せていくのひどい(賛美)と思いました。大好きです。
 
ペアと言いつつほぼほぼアルヴィンの話をしてますね。まあでもこのお話そのものがトーマスの中にあるアルヴィンの物語って感じありません?
すごいなんとなくで物を言うんですけど平方さんトーマス・田代さんアルヴィンペアは「青い鳥(チルチルミチルのほう)」みがあり田代さんトーマス・平方さんアルヴィンペアは「小夜啼鳥」みがあると思う。全体的には「雪の女王」トーマスがカイで。(そういう印象ってだけの意味ですよ一応言っておきますけれど。)
 
 
〇演奏の方々が好きだという話を
したいと思いながらタイミングを逃し続けており。登場人物でなくてお人そのものなのでごりごり細かい部分を語るのは気が引けてですね。
譜面をめくる音までも物語の一部みたいで好きだなあと思って見てるうちにファンになっていました。演奏中の盤石な雰囲気もカテコでにこにこ拍手していらっしゃる姿もすごい好き。あったかい雰囲気でなかよしそうなカンパニーを覗き見させていただいた気持ち。演奏会とかあったら行くのでホリプロちゃんお願いします。