つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

ミュージカルウテナなるものを見ました。

ウテナ、アニメ放映時に趣味の合うふぉろわさんが熱狂してた印象がある。

最初に言うんだけどウテナ知らない(し調べてない)から認識違ってたらすみません。印象と直感で物を言ってます。夏休みに時間みつけたら見ますね。

 

〇あんまり理解できてないんですけど、
黒薔薇の騎士のシステム、選ばれなかった女の子が選んでほしかった相手の心を剣にしてるって認識で合ってます? 耽美の味付けで軽やかに地獄を見せられてました?(好意の表現です)
どの女の子だったか忘れたんですけど、誰かが手にした剣を眺めながら「心を手に入れた…!」みたいなことを言っていた記憶があるのでそういうことかなって認識した。戦い方もそっくりだそうですし。
選ばれなかった女の子が絶望を薔薇に吸わせながら欲しかった心を武器として倒すべき敵に叩きつけるのシステムとして惨くない? もうちょっと大事にさせてあげて? 地獄絵図の美しさとして完成度高くてわくわくしてくる。
配信版で見たのですが、叶うなら若葉とウテナが戦ってる背後でアンシーと背中合わせに座らされてるジュリの表情がとても抜きたかった。気絶してるだろうことはわかってるんだけど綺麗な絶望が見られる予感がした。


〇たった一人になりたかった人々の物語
なんだなあという納得をした。自分が選んだ王子様のたった一人になりたかったんだな、彼女たちは。
若葉と西園寺サマの話を見ながら、あれで若葉が「選ばれる」ことはなくない?と不思議だったんですよ。選ぶって複数のものからひとつを取り出す行為のことでしょう。選ばれるも何も、あの状況での西園寺に選択肢なくないですか。
西園寺は自分に優しくしてくれる若葉に「人望も金もない僕を」みたいなこと言ってたじゃないですか、つまり西園寺は他人と付き合うときそれを基準にしているわけでしょう。若葉も普通なら選ばれないと分かっているから彼の破滅につけこんだ…っていうのはあれか、あのタイミングで関係を築こうとしたんでしょうし。黒薔薇で騎士になってるとき「見下してたんでしょ」みたいなこと言ってるし。他ならぬ若葉自身が"選ばれるに相応しくない"と思っているからあんな言葉が出てくるんでしょう。
んーと、ずれたな? ええとね、彼女たちが望んでいるのは自分の王子様のたった一人になることで、王子様に選択肢があるかどうかは問題じゃないんだな?って思った。でもよく考えたら薔薇の巫女だっけ?姫宮サンもウテナに選ばれたわけじゃないもんな。ウテナもあの感じだと選択権があったらみんなを選ぶだろうし。


〇選ばれることを諦めている少女
初めの決闘後のシーンでウテナが男の子でいようとしている女の子に見えるのなんでかなーと思いながら見ていたんですが、これもしかしてウテナ自身が選ばれたかった少女なんですね?ディオスくんとやらに。何かがあったのか何もなかったからなのか知らないけど、たった一人のお姫様になることを諦めて王子様になることにしたのがウテナなのか??いや知らないけど原作見てないから…。
たった一人の女の子として選ばれる側から降りれば、選ばれない悲しみや絶望を味わうことはないんですよね。その代わり、一番に欲しかった場所はけして手に入らなくなるんだけど。
ところでウテナさん、若葉と戦った後に「友達でいられるだろうか」「戦った記憶はなくなってるらしいけれど」みたいなこと言ってるのちょっと自分への信頼感なさすぎませんか? 戦った記憶が残っていたらもう友人として見てもらえなくなるって思ってるわけでしょそれ? 姫宮さんもそこノーフォローなのなんで? さてはお前も自分そのものには価値がないと思っているクチか??


〇円盤出るらしいですよ。
ブルーレイとDVD、どっちも出るらしいです。さすが分かってる。
https://special.canime.jp/musical-utena/