つまるところ。

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メタルマクベスDisc1 ランダムスター夫人、あるいはローズのお召し物

我ながら濱田さんのお衣装って言いなさいよと思わなくもない。

二次元畑のオタクなので服の意匠は目を皿のようにして見るし探すし妄想する。当たり前のようにメタルマクベスDisc1のネタバレを含みます。

 

 

 

夫人は3種類、ローズは2種類でした。ウーメタルを含むと全6種類か。


夫人のお召し物から。
1幕ドレス。パンフレットやフライヤーのお写真に一番近いものがこれ。

黒を基調とした、胸の大きく開いたドレス。見た感じは硬質な素材で、全体に渦巻き模様が入っている。遠くから見るとこの模様が薔薇に見えるんだ……(主観)
胸元のラインだけ銀色の縁取りがあります。袖はなく、肩口を短冊状の黒い布が隠したり隠さなかったりしている。布の先には1個ずつ、尖ってない鋲みたいな銀色のものが付いている。肘から手首まで、うろこ状に見える材質の黒いぴったりしたカバー?を付けていました。コルセットがしっかりコルセットで(つやっつやした合皮?みたいな素材にスニーカーの紐通す穴みたいなデザイン。メタルというかSMというか)腰周りに暗い金色のふわっとしたパーツが付いている。スカートは後ろが長く、前側が短くなっている。一番短いところでひざ丈くらいかなあ。前側、ボックススカートならひだにあたる位置にスリットが入っているので、ちょっと大きめに動くときわどいところまで脚が見える。私の殺意のサビでは片脚だけまっすぐ天井に伸ばすので付け根まで見えてしまってます、おそらく見せています。裏地は濃いピンク色で、ぐるぐるした光沢がある。ベッドに上がるときにばさっと翻した色彩が鮮烈。
ほぼ剥き出しの脚を、あちこちに薔薇があしらわれた黒い網タイツが覆っている。足元は足首まで覆われた、黒くて踵のやや高いブーツ。光沢も装飾もなくあまり目立たない。夫人のときは一貫してこの靴でした。
スカートの(少なくとも)右側にポケットがあるらしく、キャラメルを取り出したり(おそらくココから)ナイフなマイクが出てきたりする。
※web取材や雑誌の記事に映ってるのはだいたいこのお衣装。うんまあ2幕はネタバレですしね……。個人的には王妃の衣装が威厳たっぷりなので写真で見たいなあ、と思っている。


寝巻き。1幕2幕共通。

ゆったりしたシルエットの黒いワンピース。胸の下と手首のところが細くなっていて、華奢な印象が強いデザイン。手首から先、手が半分隠れるくらいの長さでひらひらが付いている。スカートと上で布地が違うらしく、上半身は少し透けた素材。

首元に、光を少し跳ねかえす青紫色の布でできた花のような細工が並んでいる。3つ~5つくらい?布にラメ糸が織り込まれているのかな?って光の弾き方で、もしかしたら花芯に当たる部分にストーンが付いてるかもしれない。スカートは足首まで覆う長さで、裾にぐるりと銀糸で薔薇の花の刺繍がされている。その部分の透け具合から、布地に刺繍してるというよりミシン刺繍のレースを縫い付けてるような感じ。
1幕では王の葬儀になるまで銀のケープを羽織っている。ケープの端を握る手つきがまた淑やかなんだよこの人は……! 回によっては王の死がわかってから頻りに握りなおしたり、ぎゅっと力を入れて握ったりして動揺を表している。ケープは表がきらきら光を跳ね返す銀色、裏地が銀を帯びた薄紫色。するする液体みたいに流れて上質そうな印象を受ける。表地の中央にずうっと薔薇の刺繍みたいな模様が入っている。


2幕ドレス。

黒いドレスと銀のティアラ。ドレスは黒地に銀の糸で薔薇があしらわれている。生地そのものから光沢はなくなった代わりに高級感が増した印象。銀糸にライトが当たるときらっきらする。腰のところにある鈍い金色のパーツとスカートの前だけが短くスリットが入っているのは変わらず。でもスカートの裏地は黒だったような。滑らかそうな、光を吸収するような重い艶。全体的に、1幕に比べて威厳が漂うお衣装でした。ティアラは王冠のとげとげにあたる部分に、ぎらぎら光る銀の板が放射状に並んでいる。(スカートの裏地についてはツイッターか過去記事かで語った記憶があるので今探してます)
この夫人はシーンが短くて、というより私が夫人の表情をガン見してたり威厳たっぷりに歌う姿に魂を抜かれたりしているので、詳細があまり…書けない……。

 

ローズのお召し物。
デフォルトモードは黒地のスーツ。ちりめんみたいなあの、高級なスーツに使う生地を表現した材質。ところどころに金糸が織り込まれていて、とにかく「できる」人って雰囲気。
中の服は黒の襟のないブラウス…だったかな。大粒のパールのネックレスを着けている。
ピンク色のしゃねる?えるめす?∞みたいなロゴが付いたブランドのショルダーバック。バックと同じ色の肩当て以外は金のチェーンになってる。
靴はエナメルのハイヒール。ピンヒール。タイトスカートから伸びる脚には夫人のお召し物と同じ、薔薇があしらわれた黒タイツ。これがまたヒールに大層映えるんですよ。
良く手入れされセットされた、肩に届くくらいの豊かな黒髪。良くみると耳元の房だけ縦にカールされている。

スウェットローズ。文字通りのスウェット姿。あちこちが汚れた灰色のスウェットに、小学校の上履きのような靴を履いている。頭には黒?赤?汚れているのかけばい色なのか、そんな感じのシュシュを付けている。右に寄った頭頂部あたりという飾りにも髪留めにもなっていない絶妙な位置がまたダサくてつらい。スウェットは右側だけがインしたおしゃれスタイル……ではなくて、きちんとしまうことも意識しないほど彼女の精神がやられてしまってるのが表れている。つらい。(スウェットの着こなしは3パターンあるっていうのをどこかで見かけましたが真実は知らない。)そんなスウェットは背中にチャックが付いていて早着替え対応もばっちりの模様。頭から着せたり脱がせたりしたらメイクついちゃいそうですしね……。ズボンの正面から、ゴム替わりであろう紐の両端が出ているのがまた居た堪れない気持ちにさせてくれます。上履きから覗く足の甲は黒一色で、もしかしたらこの時だけ靴下を重ねて履いているのかな?と思いました。上履きの先、カーブに沿って銀色っぽい反射板に似た色合いのテープが貼ってあったんだけど、あれは表現じゃなくて舞台で動くときに必要な処置な気がする。

チキンが入ったケンタッキー(もどき)のバスケットを抱えてました。その中の1つにマイクが仕込まれているのだけど、マイクが必要っていう演出の仕様抜きで考えると痛ましくて喉がぐって詰まるな。スウェット姿でよたよた歩きながら、チキンをマイクにしてメタルマクベスやってるローズ辛すぎる……そんな姿なのに声を張る瞬間はあんなにびしっとした表情するのが余計に辛い。

 

お化粧はメリハリしっかり、赤のルージュが印象的。アイメイクの外側に入れるアイシャドウはどのシーンもピンク色。
2幕後半、寝巻きで徘徊する夫人だけ赤いルージュを落としている。代わりにベージュの口紅をつけているのか素の色なのか(たぶん前者)このときの夫人は、ルージュが落ちているだけじゃなくてチークの入れ方もおかしい気がする……。
なお夫人の死後、グレコとの戦いでランダムスターが見る幻覚の夫人はいつも通りのメイクです。衣装も1幕のドレスでした。あれはたぶん、ランダムスターの中にある一番美しい妻の面影なんだろうな……。それをローズと呼ぶしかない彼が哀しい。

 

番外編ウーメタル。といっても植本さんウーメタルとそのままなんだけど。

赤が基調のゴシック?メタル?な服にミニスカート。大きなリボンが長い黒髪に良く映える。持ってた狐面は黒だったのか、光が当たってないだけで銀色だったのか。細めた目の部分が赤く光って妖しい雰囲気。

初めに登場するときのヘヴィメンタルは短いマントの下に銀色の輪っか?ブルーシートについているみたいな金具をいっぱい布につけてたのですが、予言のときはそれがなかった気がするなあ。気のせいかしら。