今日はコメディシーンでよく笑う人が多かった。普段笑いが起こらないところでも、フックには必ず反応する、というぐらいの勢いでした。
ラスト観劇のつもりだったので、追えるところでは濱田さん中心に見ています。
「おばけねこ!」「ヒキガエルが見てる!」からのウーサンの台詞。
法律事務所の途中で台詞を遮られるウーサン。(年齢を告げていく前あたり)
「限界を自分で決めちゃダメよ」「肝に銘じるわ」
トーカイの報告、今回と前回は「言わんのかい!」からの「冠くん!」でした。初めに見たときは、ヤマハより更に弱々しいトーカイの声を遮っての「冠くん!」だった気がする?
ところで冠くんは白文字で「冠くん」と書かれた襷をかけているんですが、背中側に「I💛王」って書いてあるんですね。それも、ハートだけ金色。「冠くん」の文字の上にも「王」って書かれたバッジを付けてる。この「王ガチ勢」感。
ランディとエクスプローラーの登場。
1回目の癇癪だと、ランディ、落ち着いてくれランディ、って言ってる?
「ほら、手を!怖がらないで。」
ランディが伸ばした手を取って起き上がることも多かったと思うのですが、今回はランダムスターが無理に引き起こした。
「違います~……絶対違います~……ごめん(なさい~~)」最後の方は聞き取れなくなっている。
濱田さんウーサンの歌が終わるのとほぼ間断なく、次のセリフをいう森メタル。
濱田さんメタル、腕をぐっと伸ばして(よっしゃー!)みたいなポーズ。
「絶対若返っt」(ぐいっと2人を押しのけて
バンクォーへの予言、歌っているウーメタル濱田さんもなかなか顔芸してますよね……。
エクスプローラーを呼び戻すシーン。
「森で二日間も遭難してた。ありがとうございます!プロの……なんとかばたさん!」
(ぎゅっと握手)「ってばか!」
「「ありがとうございましたー」」
リンスはお湯に溶かして使う、目を見開いてまじまじ見てました。ちょっと笑ってたような?
えいっ(ぶんっと勢いをつけて)
なんかすっごい。200年前も一緒なんだねー、と言ってて、今までの感想に比べてまんざらでもなさそうな感じ。
「ひとりにしてー!!」と叫んだ後、あぁあ、と嘆くように(演技がかって)首を垂れてから、ああ、って気の抜けた声を出すのでふふってなる。
ベッドに転がって呟く「めーぷる」、羊の鳴き声とかけてるのかなって思うくらい舌ったらずな発音の仕方するよね。続く「そしてマホガニー」がぱしっとしているだけに。
「あなたは強い!でも同時にとっても弱い」
いつもはうさぎちゃんを撫でくり回すんだけど、今回は拾い上げただけでした。
「あなたの優しさと◯◯が、」やっぱり優しさって言ってるな。彼を優しいと評すのはあなただけだよ……。
「CDは聞いてくれたかな」「話を逸らさないで」
の濱田さんの声が好き。きゃっきゃしているときのトーンで艶がある。
インスタントラーメンの下り、やっぱり舌打ちしてる!苛立ちを露わにしてきっと睨みつけるの、そういえば珍しいな。他のシーンでは、癇癪起こしてたり呆れ顔してたりだもんなあ。基本的に夫に甘いよねこの人も。
「私の殺意」(でいいのかしら)
吐息が甘いのはもちろん、台詞の尻尾や歌のあちこちで声がつっと裏返り掠れる。音程を外れてるようには聞こえないのに確かに高く掠れてるってあれはどうなってるのか。
いやもう理屈はどうでもいい大変えろい。品のない言い方で恐縮ですが完全に情事。
夫人が抱きついてそのまま倒れ込むシーン、いつもは口付ける(ように見える)んだけど今日は夫人が若干高かった気がする。足が絡み合うように動いているのが艶かしい。夫婦としての共演経験がお有りだからか、合わせるときはがっつり唇合わせますよねこの夫婦。
ハンケツ、今回は結構長かった。
きゃー!いやー!ちょっと!信じられないっ
途中までは手を取られて、途中から押し出すような手の動きで、舞台の真ん中あたりまで進んでましたね。
頰を膨らませてふーっ、と息を吐き呼吸を整えていたような。マクベスが仲間を説得するシーンも背を向けずに見ていた。
「どうぞ」小さめの声で、ぽん、と軽く本を渡す。
マクベスが中から名刺を取り出し、ローズに向かってくわっと目を見開いて、
「なんじゃこりゃ!」
「名しっ」出だしは普通に言ってたのに、し、で吹き出しちゃう濱田さん。肩を震わせながら何とか続けようとするものの、ほとんど言葉になってない。
「事務所n……事務所のm……」「いえる?(マクベス)」
無理矢理台詞を続けながら一度くるっと顔を背けて、ぱっと向き直りながら早口でなんとか言い切ってました。吹き出すのを堪えてるのか、ちょっとほっぺ膨らんでたけど。
乾杯前のシャンパン、今回はやや上手側を向いてくーっと飲んでました。隠れて悪戯してる子供みたいな表情がキュート。
乾杯の前振りはいつもより短かったです。ローズの忠告も「かんぱーい!」からほぼ間を空けずにだったし。ここで時間調節できるから、このシーンの前半はアレンジ多いのかしら。
今回も「ありがとうございます」はなし。感嘆の吐息と笑顔で送り出しました。王が完全に立ち去るのを、気持ち身を乗り出して確かめる。
「すべてうまくいく」
今回、短剣を渡すのは片手でしたね。
歌い始め、ランディの腕に添えていた手がゆっくりと腕を辿り…腰を落として正面から、ランディの手に口付ける。ちゅっ、とリップ音!腕越しに見える笑み!
(胸の中で黄色い悲鳴を上げてました。えっ、と思ったら笑みの形の目が見えるんですよ!かっこいい!)
寝間着は2部と共通のデザインですね。ケープ、銀色の表地にやっぱり薔薇が入ってる。端はなくて、中央を通るように薔薇が刻まれてる。今回は畳まずそのまま手渡してました。
おー、おー、マイロード、の歌詞で合わせて喘ぎ泣くように口を開く夫人。歌ってないのを涙で声が出ないように見せてるのかと勘ぐるぐらい。
今日のエレベーターは「小っちゃい声でここでしよっていうの止めて」でした。
門番の槍?が箱の外へ倒れかけたのを、正面にいたエクスプローラーが捕まえて立て直してました。それでもまた外へ傾いてっちゃうから、持っててくれてたか再度置き直すかしてくれてました。面倒見が良い。
2部。
夫人かっこいいー!威厳と誇りが燦然と輝いている。
一番の最後、声を伸ばしながら前へ歩み、足を止めてからすっと目線を少し上げるところでこちらの背筋が伸びる。ここまで声がぶれも音のずれもなく綺麗に滑らかに続いてるのが本当にすごい。
「私の声さえ(声など、だっけ)~」のくだりで目と口元が歪み、メタルマクベスを忌々しく思ってるのが伝わってくる。
その後の「いまいましい、いたずらしてやる!えいっ」は軽い調子だけど、けっこう根は深いぞ、というのがわかる。だからこそ、晩餐の後であんなにも激しく爆発するんだろうな。これだけじゃないにしろ、ランダムスターがCDの世界に囚われてることがかなり夫人を追い詰めているよね 。
バンクォーの殺害計画を話しているマクベスに歩み寄るローズ、マクベスに声を掛けてから(マクベスー!)、歩みは止めずにちょっと覗き込むように重心を前に出す(どうしたの?)
「後でよくやったと褒めてくれ」
「シェイクスピアの台詞ね」ここで台詞の前に、あはは、って感じで軽く笑うのが可愛い。マクベスがちゃんと読んでて嬉しそうなのがよい。(恋情というよりマネージャーとしてって感じ?)
「バンクォーはまだ生きてるぞ!?」を聞いて絶句するローズ。
「誰も死ぬなんて言ってないよ~」とすかさずフォローするナンプラー、優しさと気遣いの男。
扉が開くときの手の動きがめちゃめちゃかっこいいよね……。
はけるとき、サングラスのスタッフにちょこっと会釈をしていく。その後は歩きながらカバンを開けて、何かを取り出すような仕草。(ここ、会釈じゃなくてパンっと軽く叩いていくときもあったっけ?)
パーティー会場。
前のシーンからの続きで小さくいぇす、いぇす、と言っているマクベスに、メンバーと話していたローズが近寄って声を掛ける。
マクベスがぐるんと身体の向きを変えて、ローズの真正面から「いぇす!」もちろんマイクは入ったまま。
びくっと両耳を覆うローズ。声は上げてたかなあ。
「どうしたのマクベス」(マイクが拾ってない?)襟を整えてやりながらだった気がする。
「ここはどこだ!」
「ここはね」と小さい声で言いつつ、マクベスの背に手をやって後ろを向かせる。
「パーティー会場よ」
いつもは掛け合いを全部マイクが拾うので、「いぇす!」の分の尺合わせかもしれない。
メンバーのいるテーブルに戻り、両耳を押さえてみせるローズ。何か話してたんだけどききとれなかった。
山口の子供の爆弾発言を流して、胸を撫で下ろす仕草をしながらグラスを受け取ってました。
マクベスの争いは何も生まない!(うろ覚え)に激しく頷く姿が印象的。
カウント、カウント!
マクベス?どうしたの?
(ギターの人に)続けて、続けて
左手を腰に当てて、右手で頭を抱える。ステージを見ながら、苛立っているように右の掌で頭をたん、たん、と叩いている。
ぱっとスタンドマイクに駆け寄り、ストップ、ストーップ!
大変申し訳ございません、マクベス橋本の体調不良により、本日のライブは中止いたします!
お引き取りください、すみませんお引き取りください、すみません、と関係者に謝罪しながらはけていく。最後にこのことはどうかご内密に、と聴こえて袖に消える。
錯乱するマクベスを窺うとき、目を見開いて口元に手をやるときもあるよね。昨日がそうだったっけ。
壁にかけた上掛けごしに壁に手をついて下を向き、左手を腰に当てている夫人。先ほどのローズと似ている。(上掛けを整えていたり、そうしながら下手側を窺ってるときもある)
「最初にけしかけたのは、君じゃないか!」両肩を掴んで床にべしっと叩きつける。どん、というかごん、というか、今日は痛そうな音がしたぞ……。
「ごめん!今のは、聞かなかったことに…」
この言葉には反応示さないのに(痛みや衝撃が抜けていない感じ)、魔女だの何だのと続く言葉に、堪えるようにだんだんと表情が悲痛になっていく。
「森でも何でも!」これ以上聞きたくない!とでもいうような悲痛な声。スカートをくしゃっと握って勢い良く立ち上がり、憤然とランダムスターに向き直って。
「勝手にすれば」 急に感情をしまい込んで、冷たく言い放つ夫人に、ついに愛想が尽きたのかとドキッとする。
キャラメルの歌でも会場からは笑いが出てたんだけど、「あかい血」からはしんとして、会場がどんどん深刻な空気になっていった。
夫人はランダムスターに身を預けるように頭や肩をもたせかけて、ほっと息をつけたような無防備さで。張り詰めた糸を緩めることができたように見えた。けれど、展開を考えると彼女の精神はあそこで何か大切なものが切れちゃったのだろうなあ。
まーーくーん! と叫んで出てくるローズ。少し間を空けて、まーくん、まーくん
まーくんいたー(見つけたー?)って言ってたような気がする……?
「台詞の内容がはっきり聞き取れる」「何言ってるかわからない」人間の演技っていうどうやって両立できてるのか全くわからない2つ……ローズはもう何言ってるかわからない、だが台詞はしっかり聞き取れる……。
2人のデュエットシーン。歌ってるとき以外はふらふらなローズとマクベス。
酩酊しているようにぐらぐら身体ごと頭を回す。ローズの前の位置で座り込んだマクベスはずっと夢中にいるような表情なのに、ローズは正面向いてるときだけは見せるための表情(と姿勢)なんですよね。射抜くような表情だったり、挑むような、視線を誘うような強気な笑みを浮かべて見せさえもするのに、正面から外れると泡のようにとけて消えてしまう。
バスタブに手を掛けて足を上げ、下ろすときにもう一度蹴る動作は大変色っぽいし表情も蠱惑的な笑みで、ほんともう好き、しかし胸がえぐられる、という気持ちになれる。3人娘の後ろに沈んでいくときも見せるための表情だから……最後まで正面を向いたままだから……。
見られる姿じゃないのに見せるための自分を忘れてないのがえっぐい。一部だけ以前の面影が残ってて、それがかえって正気でないことを強調してるのほんとえっぐい。
ローズとマクベスのデュエット、ここだけ取り出して見るとシチュエーションも歌詞もコメディーなのにひとっつも笑いが出てこないのが本当にすごいと思うんですよ。笑ったりなんてできない2人の気迫も、これまでのことを知って見ていると笑えるシーンにはちぃとも見えないところも。
誰も責めたりしないわ、
レスポールは、(笑って)土のなか。
「ひひひひひひっ」て笑うのこの時だけなんだよな。痛々しさとしんどさしかない。
私臭いですかぁ?臭い!
会場から笑いが出かけたところに「水!水持ってきて、早く!」と重ねる濱田さん。
雰囲気をがっと掴んでシリアスに持ってった。
この後の譫言でも今日はよく叫ぶな(このシーンではあんまり大声を出さない、はず)と思ってたんだけど、たぶん場に合わせてなんだろうな。
怯えて泣いている弱い人よりも、妄想に囚われる狂った人間の面が強く出ているように見える。
ここはくらい、地獄はさむい。(叫び声)地獄は暗い、地獄は寒い。
助けて……!と言った後、しゃがみこんで小さく「ごめんなさい……」とつぶやいていた。
医者と門番の掛け合い、お医者が最後に「風邪とか引かないようにね」って言ってくんですが、今日はその後に「ウチの歌姫なんだから」と言ってた。
階段を登りきったところで手が離れる。足が止まっている夫人の手を掴むでも急かすでもなく、向き直って目線の高さを合わせ、ほら、とでもいうように手を差し出すランディ。夫人がゆっくりと手を伸ばして、また手を繋いで歩き始める。
エレベーターから降りたところで、はあっ、と息を吐く夫人。そういえば今日は、扉開けてからランディが出る前にしがみついてた?(順序が逆かも)
繋いでいるランディの手を、空いている手でぱんぱん、と叩いて止める。
「ねえ。……怒ってる?」
実家の両親にサインをせがまれて、◯◯◯で有頂天!なのに…
ここでランディが真上に伸ばしたローズの両手を取って膝に戻すんですよ。
マクベスの手が触れると、悔悟か悲哀かで顔を歪ませていたローズから表情がごとんと落ちる。マクベスのいるほうに僅かに顔を向けてはいるものの、目を不自然に見開いて焦点が合ってなくて。恐怖も喜びも安堵も見えない、無表情ですらない、電池が切れて固まったような不自然な何もなさ。それでもさっきまでの錯乱があまりに見ていられないようなものだから、「落ち着いた」ように感じてしまう。こんなにも明らかに異常なのに。
大きい箱にはお化けがいたの!(いつもは「大きい箱にはお化けがいるの!わかってたのに…!」)
小さいほうにすればよかった……!
「なあ、ローズ」
「君の病気が治ったら、結婚しよう」
「いやよ」カタコトのときとぽとんと落とすような声とあるんだけど、今回は正気のような声でした。
「どうして?」
「だってあなた、病気じゃない」腰を屈めて、座っているランディと目線を合わせて。言ってることは酷いのに、声がすごく優しげな、言い聞かせるような声音で。
すっと立ち上がりまっすぐ前を見ながら(そこには誰もいないのに、)平坦な声で、
「看病はいや。」
頭を掻き毟るように抱えて、地団駄を踏んで、恐怖に顔を歪めて、叫ぶ。
「未亡人になるのは!」
ことん、と何かが切れたように止まり、頭を抱えていた手がぶらんと落ちて。
「もっといや。」声にも表情にも感情が全く残ってない。
あはは、あー、
ベッドに登ってごろんと転がりながら、意味をなさない音を漏らしている様が、もう彼女はどこにも無くなってしまったと示しているようでした。
ランディが静かに近寄って、彼女にそっと布を掛ける。布の位置を直して、きちんと身体を覆ってやるのが、もう見ていられない。
足音も立てずにベッドから離れると動きが荒々しくなって、「出て来い、俺の兵隊ども!」と乱暴に呼びつける。この時ばかりは錯乱や疑念じゃなく、夫人のことに対する遣る瀬無さをぶつけてるのかな、と思ってしまう。
昨日と今日と、お医者の言葉が冷たく感じてしまう。「たった今、お亡くなりになりました」のフレーズは同じなんだけど、棒読みというか、語尾が固くて突き放すようにも聞こえる。
死ぬならもっと相応しい時があったのに(いつもは「あっただろう」のはず)
袖からまろび出て来る夫人から始まる最後のデュエット、ランダムスターにパートが渡る前にシャウトが入るのだけど今回は控えめ。
ランダムスターが歌ってるとき、夫人が一度ベッドから下りて、両手を上げてふらふらと回るんですよね。ヘドバンみたいなこともやってるのでじっくり見たいのだけど、毎回ランダムスターの気迫にそっちを見てしまう。ちらっと表情捉えたけど、どれも「あたしなんかいなければよかった……!」に続く錯乱のときの顔だ……正気が欠片も見えてこない……。
ところで濱田さんはベッドの上で飛び跳ねてるのにどうして声が全くぶれないのか。毎回新しいプロってすごいの感動をくれる……。
ナンプラー!お前の優しさと強さがいつも皆んなを支えてくれた!(引っ張ってくれた?)
歌の最後、叱ってくれる人はもういない、だから、ナンプラーが諌め役だったのかもなあ。
一瞬だけ浮かぶローズ、やっと顔が見えた。1部で夫人がしそうな「感情なくじっと見つめる」表情でランダムスターを見てました。
俺の魂は、お前の一族の血で染まっているからなあ!(いつもは「一族の血を吸い過ぎたからなあ!」)
電気を欲しがるシーン、レスポールJrに向かって「足りない足りない!」とギターをばんばん叩いていた。あのシーンで素面っぽい声出すこと珍しいような。
カテコのためにはける時、夫人が抱きつくようにランディに腕を回していた。いつもより身体を預けているような?ランディが回した右手に自分の右手を重ねていたように見える。
ここで2人が仲睦まじそうなのほんと毎回ささる。
偶然か演出か、歩みがぴったりで(歩幅も踏み出す足も)胸がぎゅっとなる。