つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

映画「人魚の眠る家」観ましたセカンド

ふせったーからの転記です。きっと年明けの私がこのログを探すので……(ラビット・ホールの上演脚本書く人がこの映画の脚本もやっているため)(シナリオ大勝利が確定している舞台、つよい)
こういうログまとめ系、ここともういっことどっちのブログに置くか迷う。

前回もエンドロールで顔をよくみる人類だと思っていたがこれが篠原涼子さん……みたいなことを思った(人間の顔を覚えましょうね) いい映画だよ、近しい人を喪った痛みの渦中にある人にはお勧めを迷うけど
だって乾いてない傷口に指をいれてこじったらそりゃ痛いので……。その傷がない人に刺さるようにできてる威力の作品を傷口の真上から押し込んだらそりゃあキャパを超える痛みが発生する可能性があります。

以下、実況ログです

 

 

 

 

 

どうにもならないよ 死んだものは戻らない 死んだ細胞は生き返らない

指が反射で動いたときの音楽が胸騒ぎするような曲でひえ……となってるところ。たった一度の偶然が、最後の幸運にもなったはずの祝福が安らかな終わりをぶち壊した

意識のないモノに「生きたいと思ってる」の願望を仮託するの、人間のエゴって感じがする

「横隔膜ペースメーカーのおかげじゃないかって」
「最近よく動くのよ」
「もっと動けばもっと良くなるようになるのかもね」
たった一度の祝福が幸福な現状をぶち壊した……

「この技術の可能性に賭けてみないか」
賭けた先の未来に何があるというのか 身体を保っても意識のある脳は死んでいるのに

かあちゃんお花もできてピアノもできてなんでもできるな……。すごいこう、資本を注がれて育った人で資本を注いで育てる子なんだな

筋肉にハリが出てきて骨の状態も改善された、その先にはなにがあるのか

「科学技術はヒトを救える」

脳死患者の身体を動かして何の意味がある」
「何したって意識は戻らないんだろ」
「ただ死ぬのを待っているような、将来のない人間の手足を動かす研究」
その通りなんだよな……

「……エコー」
かあちゃんの目が光をなくしたのすげえこの 彼女は物語が欲しいんだよな
「娘は生きている」

もう意志のないモノが生きている人間の糸を切っていく

回想に
自分の手足を動かせるようになるの先に
「家族と一緒に食事ができることで、家族も一緒に楽しめる」
みずほちゃんは今しあわせか?家族は?

わかばちゃん、みずほちゃんが死んでからみずほちゃんを前にして自分の意志で喋らない……。
子供たちに交じってあそぶみずほちゃんを幻視するお母さんの笑顔、目が死んでて怖い

「本当は親の自己満足だと"思ってた"んです」
こわいこわいこわい

「あなたがみずほを生かしてくれてる」
「あなたが救ってくださいました」
"家族を救ってる"をそんな形で与える……うわ……膿み腐った死骸のような救い

星野さん、彼女ちゃんの目を見なくなってる 生きた人どうしを繋ぐ糸が切れてく


ぽろっと呟いた「ごあいさつさせます」が死ぬほどこわいんだよな
意志のない、おかあちゃん風に言うなら「眠り続けている」子供の身体を人形のように動かして「ご挨拶」させる こっわ

上から水が叩きつけるこの天気、彼女が魂を失った水の檻の中なのか
ただの反射でしかないものに意志があるように信じたおかあちゃんと意志のないものが動かされているようにしか見えない彼女ちゃん

「その先には何があるんですか」
その通りだよ……(2回目)

先のない死体の延命処置とそれへの感情が生きている人間どうしの糸を壊していく(3回目)
おじいちゃん、昔ながらのシンプルな暮らしを都会でしれっとできている財力がすげえ

「ヒトの関わることが許される範囲がある」
「お前はその領域を超えてるよ」

かつまささんからグローブを受け取ったいくとくんが星野さんのところに戻って喜び、おかあちゃんのしたいことを目くばせひとつで星野さんが察して動き、「第二の父親」が嫌な意味でぴったりくる言葉になってる

「上手になったでしょ」
だれが?

「笑ったでしょ」「かわいいでしょ」
おじいちゃんの言葉をこんな形で腑に落ちさせるの地獄か????(好き)

「それじゃあ聞くが君は本当にみずほを生きている人間として扱っているのか?」
「みずほは意識がないんだ!」
「本人の意思に関係なく顔面神経を操作して笑わせることが必要か!?」

「社長は嫉妬してるんじゃないですか」
うわ全く通じてねえ……
「彼女と喜びを分かち合っているのは私です」
誰とのどんな喜び?

「いつでも目覚めていいよ」
この夢、みずほちゃんがいつか意識を取り戻すという夢を星野さんは共有しているのか?本当に?

みずほちゃんをお受験させようとしていたのにいくとくんは公立校に入れてるんだな……


ゆきのちゃんを救う術を持っているのに100万円の寄付をして、感謝されるの堪らねえよな……
「ドナーが現れるのを願うのだけはやめようって」
「その親御さんにとってはその子は生きているんですから」
「大切な命なんですから」
優しさと良心で救い道がまた一本つぶれた

小学1年生が反抗期のわけないでしょうが!!!!!!!!

「おかあさんが生きてるってことにしてるだけでしょ」
「いくちゃんそれ言っちゃダメ!」
わかば!」
誰もかれも"当事者"と"被害者"のみずほちゃんとおかあちゃんに気づかって黙ってるだけなんだよな
もう一人の"被害者"であるいくとくんには誰が救いをくれる……

もう意志のないモノへの心残りが生きている人間どうしの繋がりを切っていく……


「見世物になってるんだよ」
「他人に押し付けるべきじゃない」

「言い訳したって「見苦しいだけだもんね」
「言い訳してほしかった」
だから死体に見苦しく願望を押し付けるにつながるの あの
生きている人間どうしのつながりを切らないでほしかった、から死んだモノへの執着が生きている人間どうしのつながりを切っている今に接続するのひどみじゃん(好き)

刃物を突き付けてるようで刃の面が下を向いてるから怪我させる気はないんだよな

「まだ脳死判定をしていないんでしょ?」「そしたら生きている前提で考えないと」
彼女はそうやって「生きているみずほ」の夢を見てしまったんだなあ

「もう生きている死体にしておけないから」
わかってんじゃーん 生命活動を止めているだけの死体だよそれは(おまえそういうこと言うから)

「偽りの希望を与えた」「だけどみずほを殺さないでくれ」
みずほちゃんが生きていると信じている母親がその死体を刺せばそれは、"我が子を殺した親"なんだよな

わかばちゃん離れてて あぶないから!」
邪魔しないでじゃなくて離れててなんだよな……

もう一人の我が子が死体のために人生を犠牲にすると宣言しなきゃ物語を押し付けていることの意味にさえ気が付けないほど糸を切ってしまったんだなかおるこさん


そこで一人無言で去ってく星野さんなに!?!?きみはそれでいいのか!?!?
あっ つながりを切った生きた人に会いに行ったのか
「一度だけ謝りたくて」
つながりを切った自覚がちゃんとある いいぞいいぞ
「おかえりなさい」
いいのか!?彼女ちゃんいいのか!?同じシチュが揃えばこいつはまたやるぞ(確信)

みずほのためではなくずっと家にいるかおるこのために「みずほを連れて」の散歩を提案するかつまささん 生きた人どうしのつながりだよ

子供の高さでしか見えないハートだから一人でみずほちゃんを連れているときは見つけられなかった、感動的な地獄じみた話だよ(好き)

目を見て話を聞いてあげられなかった心残りが彼女をここまで連れてきてしまったんかな

みずほちゃんのお葬式、星野さんは来てるけど彼女ちゃんは来ないんだな

8月31日、夏の終わり、いくとくんが新学期を迎える前の最後の日
もう意識のない生きているだけの死体が生者の人生を踏み荒らさないでいられるぎりぎりのタイミング

エンドロールをみたわたし「大豪邸じゃん!?!!」