つまるところ。

観劇や演奏会の感想を置いて行く場所。だって青い鳥には推しがいるから。もっと雑多なログもある。 https://utayomichu.hatenablog.com/

タージマハルの衛兵、TV放送ありがとうの回

何が 回 なのか自分でもよくわかりませんがオタクは機を見つけて推しコンテンツを語るものなので……。リアタイログをまとめてちょっと足しただけだから、だいぶ取っ散らかってます。公演期間中の悲鳴よりは大人しいよたぶん

 

 

〇act1
沈黙やぶってバーブルが喋るたびに空気がぴりっとする場の緊張感、ハコの中にいたから感じるものだったんだな。

「見ろよ!」「俺たちを見てるやつなんかいないよ!」「俺を信じろ!」「フマーユーン!!」これだよ バーブはフマを疑ってないしバーブはヒーローなんだよなフマの

 

〇act2
半狂乱で叫んでるフマのバーブへの信頼半端ないでしょ 親を呼ぶ迷子みたい

眼球の動かし方といい物音への反応といい、目を開いてるけど見えてない動物のうごきがうますぎるんだよな……。目が見えるようになってからの反応とも一貫性があるのがまたすごい 。

フマ、持ち運び式抜け穴に入れる食べ物に形がしっかりしてるナンとか果物とかじゃなくてビーフカレー(煮込み料理)を出しちゃう。そういうところだよ……。フマは「発明」を言葉で考えてて、使ってる場面の視覚イメージが伴ってないんだろうな。バーブのいうところの 「想像してみろよ!」がへた。

バーブが穴を持ち運ぶ解決策を見つけたときの、あのフマのわくわくした嬉しそうな顔だよ 。

「(俺たちが手を切った人たちがどうなるか)考えてみろよ!」「考えない!」
フマが二人の想像の共有を拒んだのはここが最初なのか。バーブはフマがした仕事の説明も発明の話も、共有することを拒んでないもんな。こっから二人は同じ場所で同じものについて違うものを見ている、解釈が違うってそういうことだ。タージマハルの美しさとエアロプラットと持ち運び式抜け穴と。二人が同じものを見て考えを共有できたのはここまで。これ以降のやり取りで、同じものについて話してても2人の見ているものが食い違ってないのはこの話題のときだけなんだよな……。 そのエアロプラットやタージマハルの美でさえも、アッラーや戦争のイメージが混じってくるとどんどん離れていくんだけど。

自分が着替えるときにバーブのタオルと着替えも持ってくるけどバーブも顔から血を洗い流したいかもとは気が付かないの、フマーユーンそういうところだぞ……そういうところが何つーか親に対する子っぽいんだよな。自分より強くて傷つかなくて揺らがない存在だと論拠もなく信じている感じ。

「それはない」の言い方、私が見たのよりフマが後ろめたそう。 このフマーユーン、本当は月よりずっと綺麗だと思ってるじゃん(幻覚)

 

〇act3
顔の血は洗い落としても汚れた手の血は落ちない、象徴的だよな……。それにしてもフマの手の内側真っっ赤
手を切り落とした仕事は「皇帝の命令」、その成果は「俺たちが仕事をしたから」っていう矛盾、フマだけなんだよなー。バーブは仕事だからを飲んだところで皇帝のおかげって出てくるもんな 。

フマ、バーブがどんな顔してるのか見てないで慰めてる(つもり)なの、だからそういうところだぞ……。このときのバーブ、こんなにひどい顔してたのか……
フマーユーン、バーブをいさめるときと丸め込むときしかバーブの顔を見ない…気遣おうとしてるときには彼の顔を見ない……

このシーンの会話、かみ合っているようでバーブは美の話をしててフマは俺たちの話をしてる、2人は同じ光景を共有しても別のものを見ている。

折れてやるのは、合わせるのはいつだってバーブルのほうなんだ 。
「美の話はこれで終わり、皇帝殺しの話も終わり!いいな、いいな!」バーブルはこれも飲んだんだよ、全部飲み込んで「本気」じゃないことにした。蒸し返したのはフマだった。

 

〇act4
バーブルが「一生!言い続けてやる」っていうのを聞いていよいよ泣き声が大きくなるフマーユーン、手を切られた人間がどうなるかちゃんとわかってるじゃんね。

フマーユーン、切り落としたバーブルの手の先を見たのか……。焼き鏝を当ててた側のフマーユーンが、見なくても仕事ができたほうの「やったこと」をまっすぐ見たのか…そうか……

 

〇act5
この頃のフマーユーンはバーブルの言葉を否定しないんだな。飲み込まないときも「俺は」ってつけて、バーブルがそうあることは言及しない。否定をしないって形の肯定(きっと彼はそれ以上の積極的な肯定を受けたことがない) で、バーブルにも意思がちゃんと伝わっている。
……そうかフマはこのときだってジャングルでずっと暮らすのは「俺は嫌だ」って言ってるもんな。act4みたいに「お前だって」と言われたらフマは否定をするしかできなくなるのか。でもバーブはもうジャングルで暮らすイメージのほうが「また俺たち一緒に」より強いから、「一緒にジャングルで暮らそう」か「逃げるから!ひとりで!」しか提案できないんだな……

フマが「わかんね」って紛れるように溢してバーブルと男の子どうしの顔で笑うのでうわあとなる 尊い そうだねここは二人だけの秘密基地だよ
共犯者というほど重くはないけど、直接言葉にすることはしないほうがよかろうなイメージがちゃんと伝わってるだろう顔。
フマが振り向く前のバーブが慈愛の顔なんだよな

白昼夢から戻ってきて、まだ目に興奮が残っているフマがまず隣を見て、バーブルがいないのを見て、ゆっくり目から輝きが失せていく。完全に光が失せてから左に(本来立つべき位置に)顔を向けるのでフマーユーン…という気持ち