はいハマりました。2回目の観劇です。9列目右よりの中央。夫人が正面にくることが多くて大変はっぴーでした。
自分用の記録と感想と考察が入り混じっております。あとたぶん増えます。
もちろんネタバレが全開です。畳む機能があるのかもしれないけどアプリから見つけられないのでふるおーぷんです。
あとでまとめ直した物をあげるかもしれませんが、とりあえずここまで。
エクスプローラー、ランダムスターを見交わすときににやっと笑うのかっこいいな
カルピスのような白っぽい飲み物を注いでもらっているJr.。何回か口をつける仕草をしてるけど本物なのかしら、と思っていたら……飲んだ!飲み物持ったり飲んだりしながらあんなに動けるのすごいなあ。
狐の面(メタル。目が赤い?のか周りが赤くて白く光ってるのか。)を付けて登場するウーサン(若返り)
もう一度言ってくれ、に応じてハモる「断じて若返っ(てない」の途中で右側の魔女を突き飛ばすウーサン。
ウーサンってアーサー王伝説が元ネタなのかなあ。
叫んでる女性と宥める従者。
ランディが遅いことに憤ったりベッドにしゃがみ込んだり、縁に腰掛けて足をばたつかせたり。下着見える見える。
思い返すと、この段階でわがままというより不安定だなー。情緒が安定してない。
「あたしメタル聞かないもん」
「メタル聞かないんですか?」
「ぜーんぜん興味ない生理的に受け付けなーい!」
「新感線の舞台で ってすごい度胸だな」
リモコンのボタンを押した姿勢のまま微動だにしないのが面白い。そのままの姿勢で、えいって手首を振ってスイッチを切る。
「聞かなきゃよかった!」「あーもううるさいうるさいうるさい!」
「ほっといてよ!ひとりにして!」
荷作り、ダンボールを組み立てる途中で「あ、」と言ってて、会場から笑いがこぼれる。台詞を続けながらぱたぱたっと畳み直していたので、向きを間違えてたみたいです。テープを取ったところでこちらを見るのが可愛い。会場からまた笑いがこぼれていました。
イ……インスタントラーメン
インスツルメントよバカ!カラオケよこのバカ!!
歌詞がないなら丁度いい。私が歌ってあげるわ
ベッドシーン、両脇に上から撮った映像が出てたんですね……見てる余裕がなかった
メタルマクベスのシーン、初めから左側にいたんですねローズ。
半ケツの刑に処す、とローズを追いかけ回すグレコときゃあきゃあ逃げるローズ。関係者?の人の後ろに逃げ込んで動悸を押さえるように胸に手を当てている。顔がちょっと笑ってるのが、ほんとに驚いたり恐がったりしてる人の表情という感じ。演技なのだろうと思うんだけどちょっと素を覗かせた雰囲気で可愛い。ローズという女性が素を見せたシーンでもあるのかな。
夫人の王子に対するる接し方から見て、彼が小さい頃から知っているのかな。小さい子扱いされそうになって慌てて逃げていく王子。
夫人二曲目、短剣を握っているのと反対の手でランダムスターの手を握り、一度ぎゅっと力を入れる
するりと力を抜いて、ランダムスターの手から抜けていく動作が印象的。
王様、ランダムスターをこの国のナンバー2だって言うんだな。王子がいてもだ。
王の歌が終わった後、跪くタイミングで「ありがとうございます」、と言ってる(どちらか)
王の寝室から走り出してきたランダムスターを見て「あなた」と呼びかける
励ますように頷いている夫人は、どちらのつもりなのだろう。心で表情をコントロールすることか、失意の夫を励ます演技か。
王の葬いのために寝巻きの布を外す夫人の、肩から布を落として下の手で受け止める仕草が綺麗。
王の葬いの歌、2人だけが歌ってない。
墓に踏み込む2人が寄り添うところ、演技であってほしいと思ってしまうな……。2人ぼっちの、1人では耐えられなさそうな弱々しい雰囲気を、直後のあの時だけでも演技だと思いたい。
マーシャル、他の人がわからなかった王子の剣を判別できるのはなんでなんだろ。鍛治場に入り込んで遊んでたのか、王子に見せてもらったのか。そういえば最後のシーンで王子にタメ口だったもんな。
2部。
立ち上がるときにスカートを持って捌くのが艶やかでかっこいい。
あたしの話(声?)なんか聞きもしない
地下室でギターがんがんやってるマクベス。
ねーえランディー、って耳元に顔を寄せて、甘えた声で話し掛けるのに反応もしないマクベス。
いたずらしてやる!えいっ(ぽちっ) 激かわでは????
ローズのときの悲鳴?驚きの声って割と、彼女の素が出た(よそ行きの声なんだけど感情がぽろっと覗いたような感じ)みたいな声でやるのでときめく。1部での夫人の悲鳴は金切り声って感じなのだよなあ。演技だってのもあるのだろうけど。
煮詰まるのよ煮詰まるのよ煮詰まるのよ!
エクスプローラーの殺害を企図するところで。
「もう血を見るのは嫌よ!」
「最初に焚き付けたのは君じゃないか」
夫人がしがみつくようにするのを逆に捕まえて(そう見えた。肩を抱いたのか手を掴んだのかは覚えてない)
目をまっすぐ見据えて、はっきりと擦り込むように言うランダムスター。すごく怖い。彼が、と言うのでも彼女が、と言うのでもないんだけど。空気が完全に止まった。
その一言で夫人の様子が激変した。と思う。取り乱して。
パニックを起こすローズの口に不意打ちで何かを入れるランダムスター。
かさかさって紙の音が聞こえたけど、ほんとに口に入れてるのかな。
「あまぁい」
「キャラメルさ」
箱を見せて、明るい表情を作って見せるランダムスター。でも何処かぎこちないというか、夫人を刺激しないことを意識している感じがするう。
夫人、舌で頰を膨らませたり、口をもごもごさせていたりするのが細かいなあと思う。
キャラメルの歌。歌詞が曲調にそぐわないからか歌い出しはちらほら笑いが漏れていたけど、どんどんしんとしていく。
オペラグラスで覗いていると気がつかないけど、少し引いてみると、息が詰まるほど淋しい空間で。
あの一言が転換点だったのだろうな。
ランディは叱られる子供みたいな顔を見せなくなって、夫人は子供みたいな表情をするようになった。
いや、子供はあんな顔しないな。無防備な、精神を全て預けてしまうような頼り切った、感情のないからっぽの顔。
でも、あれを安堵と呼ぶのはあんまりだ。
前回見たときは空疎で虚ろな、と思ったけど、前の席で見るとそこまで壊れた感じには見えなかった。今回は違う演じ方なのかもだけど。
目を半分閉じているのは同じだけど艶っぽさがあるような無防備さ。時折ランディに頭を凭せ掛けて、擦りよせるようにしていた。泣き疲れた子供みたいな、という比喩が適しているのかな。
「俺たちに必要なのは、睡眠さ」
寝かしつけて立ち去るランダムスターに何か囁いてる、ように聞こえる。譫言なのか夫への言葉なのか、マクベスに囁いてるのか。
そういえばこの夫婦、夫人が壊れるまでは向かい合って額をくっつけるっていう仕草を度々していた。壊れてからもあったっけ?
ふらふらと歩いてバルコニーまで向かって、フェンスを乗り越えようとするのを羽交い締めで下ろしてくれる門番。いいやつほんと。
助けて、助けて、と絞り出すように繰り返す様が憐れ。喉が閉まってるとき嗚咽混じりに吐き出すような声で、泣くのを堪えているか泣いているかなんだなあ、とわかる。
中央のバルコニーからエレベーターまでの短い距離で、怯えを満たしてきょろきょろと見回すのと、マクベスを無防備に見つめているのとがくるくる入れ替わる。
無防備に見つめてるといっても熱っぽく見ているだけで、不安が抜け落ちたぶんだけ脆さが剥き出しになっているような。マクベス以外を見ないで、確かにきょろきょろしているときよりはテンションの波が静かでいるけれど。あれを安堵というには、信頼というにはあまりにも。
高熱で魘されて、咳き込む体力ももがく力もなくなって気絶しているような状態を眠りと呼べるか。落ち着いてよかったねと言えるのか。
少しでも刺激を与えたらどうなってしまうのか、見る者をそんな気持ちにさせるあれが安堵であるものか。
寝室に着いたエレベーターを勢い良く開くマクベス。ガチャン、という音にびくっと身を竦ませる夫人。それを見て、穏やかに手を差し出すマクベス。
不意に正気を取り戻したようにマクベスに話し掛ける。
ごめんなさいランディ(マクベス?)、あたしがいなきゃよかった、
そしたらあなたは今頃
王の寵愛を受けて、とか、実家の両親にサインを、とか
目を見て、頬を撫でながら、今のこととマクベスのことと交互に謝って、だんだん早口になり言葉と言葉の間がなくなってメタルマクベスのことだけになり目線は身体ごと客席の方を向いて。
正気そのものみたいな瞬間と夢うつつにとけているような瞬間と恐怖に囚われてる瞬間と、目まぐるしく変わる。
完全に面影がなくなればマクベスも諦められるだろうに、彼女も楽になれるだろうに、正気に見える瞬間があまりに「彼女」そのものだから辛い。
グレコの造反を報告したときだっけ、耳を近づける王様の首にヘッドホンが掛かっていて、オンオフの区別がつかなくなって来てるのかなって思ったのですが。
兵隊ども!って部下を追い払った後、ごくごく自然に耳に掛けて「音楽の力は 」って言ってたのにはぞっとした。完全に依存症のそれじゃないか……。
階段を下りるとき、手すりに右手が触れたり触れなかったり
2人が気がついてからは手すりを持つ、ほどの強さではないにしても手を掛けたまま下りていた。
夫人が脚を見せる場面、マーシャルも慌てて背中を向けてました。王子だけじゃなかった。
どっちのシーンだったっけか。
大きな箱にはお化けがいるの
わかってたのに
小さいほうにしておけばよかった